ピーター・フォンダとエッフェル塔での映画撮影とエキストラ出演

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Netflixである映画を見ていると「Born to Be Wild」(邦題: ワイルドでいこう!) がバックに流れていました。

それで少し思い出したことがありますので、ここに書くことにします。

まず、「Born to Be Wild」ですが、かなり古い曲で、元々は、「ステッペンウルフ」というバンドが1968年にリリースし、結構ヒットしました。

そして、映画「イージー・ライダー」の冒頭で主人公らがバイクで疾走するシーンに使われて、一挙に超有名になったわけです。

雑学を書いておくと、この曲の2番の歌詞に出てくる heavy metal thunder(重金属の雷鳴)という言葉がヘヴィメタルの始まりとされています。

ただし、今日のテーマは「Born to Be Wild」ではなく、「イージー・ライダー」に出演していた俳優ピーター・フォンダです。

ピーター・フォンダは、父は名優ヘンリー・フォンダ、姉も女優ジェーン・フォンダという俳優一家に生まれたものの(娘のブリジット・フォンダも映画界で活躍しています)、最初はなかなか芽が出ませんでした。

しかし、1969年にデニス・ホッパーと共に発表した作品「イージー・ライダー」(監督 : デニス・ホッパー、脚本 : デニス・ホッパー、ピーター・フォンダ、テリー・サザーン、製作 :ピーター・フォンダ、出演 :ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー)で一躍表舞台に躍り出ました。

この映画はアメリカン・ニューシネマのブームに乗り、カルト的な支持を得ています。

また、この映画には若い頃のジャック・ニコルソンも出演しており、それまで下積みであった彼の転機になったとされています。

それでなぜ今日、ピーター・フォンダを取り上げたかというと、実は、私は彼と「共演」したことがあるんですね。

もちろん、彼主演の映画にエキストラとして出ただけですが。

タイトルは「タワー・ジャック」(The Hostage Tower)で、元々はテレビ映画用に製作されたサスペンス・アクションとのことです(出典 : allcinema)。

ストーリーとしては、国際親善の目的でパリを訪問中だったアメリカ大統領の母親が、エッフェル塔を乗っ取った謎の犯罪者集団をによって人質として囚われてしまうといったものですね。

ピーター・フォンダは大統領の母親を救出するため犯罪者集団と戦う主人公を演じています。

それで私は、当時通っていたパリ第三大学(Sorbonne Nouvelle)でエキストラを募集していたので、元奥さん(当時は結婚していました)と一緒に応募したわけです。

あと、日本人数人と他の国の人も20人ほどいたかな。

全員、観光客役ですね。

ピーター・フォンダは当時40歳で(1940年∼2019年)、さすがに若いときのギラギラ感はなくっており、落ち着いた渋いハンサムでした。

今でもよく覚えているのは、私の元奥さんともう一人の日本人の女の子がピーター・フォンダと共演のダグラス・フェアバンクスJrにサインを貰いにいったときのことです。

ピーター・フォンダはいいとして、ダグラス・フェアバンクスJr は残念ながら日本人には知られていませんでした。

そして、なんと2人はサインを貰ったダグラス・フェアバンクスJr本人に何と読むのか尋ねたのです。

ジョークのような展開ですが、ダグラス・フェアバンクスJrは渋い顔、ピーター・フォンダは大笑いしていました。

さぞかし無神経な日本人だと思われたでしょうね。

撮影終了後数年して、この映画がパリで公開されたので、元奥さんや日本人のエキストラ仲間と観に行きました。

観客は私たちだけ。

まあ、映画はいわゆるB級と行った感じで、ストーリーもありきたりとしかいえないので、仕方ないかな。

確かかなり後に日本のテレビでも放映していたと思います。

ところで、パリに住んでいると日本人のエキストラ募集の話がけっこうありますから、映画やテレビに出演したい人にはある意味チャンスかもしれませんね。

万が一の僥倖でメジャーデビューできるかも知れませんよ(もちろん冗談です)。

では
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