昨日は次期参院選に出馬する水道橋博士の応援に駆けつけた、ぜんじろう氏が発したジョークに触れしましたが、ついでですので、今日は、いわゆる「エスニックジョーク」(国民性の違いを笑うもの)やブラックジョークを幾つかご紹介しましょう。
まず有名なエスニックジョークを一つ(早坂隆「世界の日本人ジョーク集」より)。
-ある豪華客船が航海の最中に沈みだした。船長は乗客たちに速やかに船から脱出して海に飛び込むように、指示しなければならなかった。船長はそれぞれの外国人乗客にこう言った。
アメリカ人には「飛び込めばあなたは英雄ですよ」
イギリス人には「飛び込めばあなたは紳士です」
ドイツ人には「飛び込むのがこの船の規則となっています」
イタリア人には「飛び込むと女性にもてますよ」
フランス人には「飛び込まないでください」
日本人には「みんな飛び込んでますよ」
次もエスニックジョークです(「現代社会資料集」令文社より)。
-ある時、世界的な音楽コンクールが行われた。
開始1時間前にドイツ人と日本人が到着した。
30分前、ユダヤ人が到着した。
10分前、イギリス人が到着した。
開始時間ピッタリにアメリカ人が間に合った。
5分遅刻して、フランス人が到着した。
15分遅刻して、イタリア人が到着した。
30分以上経ってから、スペイン人がようやく現れた。
ポルトガル人がいつ来るのかは、誰も知らない。
どうですか。
各国民の人柄がどのように考えられているかわかりますね。
日本人は、時間に正確というか、かなり余裕をもって行動し、また、同調圧力に弱いと思われているようです。
そういえば、こんなジョークもあります(上記「世界の日本人ジョーク集」より)。
-ある時、アメリカの新聞が「日本人は表現が曖昧で、何を言いたいのかハッキリしない。日本人は堂々と主張のできない民族だ」という題名で特集を組んだ。数日後、日本人らしき人物からの投書があった。それにはこう書かれていた。
「先日の貴誌の記事についてですが、より幅広い議論を検討していただいた上で、前向きに善処していただければ幸いと存じますが、いかがなものでしょうか。(匿名希望)」
なかなか皮肉が効いていますが、これが外国人の目に映る日本人像なわけです。
それから、昨日のジョークは実在する人物の死を連想させるとして批判されましたが、実は似たようなものは沢山あります。
たとえば、
-ある時、サダム・フセイン大統領が何者かによって誘拐された。
数日後、犯人グループから大統領宮殿に脅迫電話がかかった。
「いますぐに百万ドル用意しろ。さもなければ大統領を生かして帰すぞ」
まあ、殺されてはいませんが命がかかっています。
フセイン大統領はアメリカの敵だから扱いが酷いのかというと、そうでもありません。
-トランプ大統領がセスナ機に乗り、ニューヨークの町並みを上空から視察していた。同乗していた側近にトランプが言った。
「私がここから札束を落とせば、国民は喜ぶだろうな」
それを聞いたパイロットが小さな声でつぶやいた。
「お前がここから落っこちれば、国民はもっと喜ぶのだがな」
ちょっとぜんじろう氏のジョークに似ていますね(いやいや、彼がパ〇ったなんていってませんよ)。
ただ、ほとんどのジョークは、程度の差はあれ、誰かを傷つけたり、怒らせる傾向があります。
よい例が、大騒ぎになったウィル・スミス氏の平手打ち事件(私もブログで取り上げています)を引き起こしたジョークですね。
しかし、人を傷つけないような人畜無害のジョークなんて面白くもなんともないので難しいところです。
話を戻すとぜんじろう氏のジョークはそれほど騒ぐようなものではありません。
ただ、出来が良くないだけ。
これを絶賛した山本太郎氏も、面白いからではなく、麻生氏や安倍氏、森喜朗が揶揄されているから大喜びしただけでしょう。
では