結構前のことで恐縮ですが、ある県立高校が外観や態度から、合格点に達していた受験生を不合格にしていたとして話題になったことがあります。
「態度が悪い」「スカートが短い」「まゆをそっている」「髪を染めた跡がある」「ズボンを引きずっている」等々のチェックポイントを、職員が入学願書の受け付けや試験の時に記録し、その後校内の委員会で入学後に指導が困難と判断した場合、不合格としていたんですね。
なんでも、この高校は中退者が年間100人を超える問題校で、校長はいい学校を作っていきたかったんだそうです。
そして、この校長は裏基準を不適切と考える県教委から更迭処分を受けました。
しかし、多くの人がこの校長の姿勢を支持。
例えば、ライブドアが行ったアンケートでは93.9%の人が「不合格にしてもよい」と回答しています。
まあ、そうでしょうね。
大体、服装にはその人の思想が表れています。
外観で人を判断するのは当然なんですね。
その人は好きでそんな格好をしているわけですから。
たとえば肌の色とか人種であるとか、本人にどうしようもない条件とは違います。
それなら、その格好を見て人格を判断されることに抗議するのはおかしいでしょう。
ところで、なぜ人は見た目で決めるのでしょうか。
そうしないと生きていけないからです。
そのようにプロミングされている。
基本的には危険を避けるためですが、すべてのことにいちいち時間をかけて判断を下していると大変なエネルギーが必要なので、言ってみれば省エネのためにパターンで判別するようになっています。
大体、外見で判断しない人間なんていません。
一番簡単な例を上げると、誰でも怖そうな人がくれば避けようとするでしょう。
それが当たり前なんです。
見た目で判断して欲しくないと言う人に聞きたいのですが、一体、誰がそんなことを言ったのでしょう。
恐らくよく知らない人でしょう。
そんな人の言うことなんか気にしなければいい。
長く付き合う人にさえ、わかってもらえばいいじゃないですか。
それからもう一つ聞きたいのは、見た目で判断して欲しくないと言う人は、たとえば就職の面接の時にも自分の好きな格好をしていくのでしょうか。
それでこんな格好をしているが、自分は本当はこんな人間なんですと説明するのでしょうか。
多分、そんなことはしないでしょう。
その程度の覚悟だったら、外見で判断するのはおかしいなんて主張はしないほうがいいでしょうね。
では。