結婚について-パートナーを尊重しましょう

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突然ですが、クイズを一つ。

「この世でもっとも危険な食べ物は?」

答え

「それはウエディングケーキだ」

失礼しました。

いわゆるアメリカンジョークですね。

結婚を揶揄しているわけです(もちろん、私が考えたわけではありません)。

折角ですので、結婚に関わる名言やジョークをもう少し紹介しましょう。

「あらゆる人智の中で結婚に関する知識が一番遅れている」

「あらゆる結婚の基礎は相互の誤解にある」

「すべての悲劇というものは死によって終わり、すべての人生劇は結婚をもって終わる」

「結婚したまえ、君は後悔するだろう。結婚しないでいたまえ、君は後悔するだろう」

「結婚-いかなる羅針盤も航路を発見したことのない荒海」

いかがでしょう。

なんだか結婚を悲観的に見たジョークばかりですね。

私の個人的な感覚でいわせていただけば、こういう文言のほとんどは男性が考えついたのではないでしょうか。

女性は結婚についてこんな悲観的な見方はしていないというか、していても口にはしないような気がします。

いずれにせよ、どうも、昔流行った歌ではありませんが、男と女の間には深くて暗い河があるようです(「黒の舟唄」。 加藤登紀子歌、能吉利人作詞、桜井順作曲)。

では、なぜこのような大きな溝があるのでしょうか。

以下、橘玲氏の「日本人」と斎藤環氏の「関係する女 所有する男」を参考にしています。

進化論的には、異性とセックスをして子孫を残すために作られた感情が「愛」だとされています。

そして、男性と女性では、生殖機能の違いによって、「愛」のカタチが異なっているのです。

男性は、機能としては、精子の放出にほとんどコストがかからないため、より多くの子孫を残すためには、できるだけ多くの女性とセックスすればいいわけです。

これに対して、女性は、受精から出産までに10カ月以上かかり、無事に子どもが生まれたとしてもさらに1年程度の授乳が必要になります。

つまり、男性の精子の放出コストと比較して、多大なコストがかかるため、進化の最適戦略は、セックスの相手を慎重に選び、子育ての間も含めて長期的な関係を作ることになります。

男性は、セックスすればするほど子孫を残す可能性が大きくなるのですから、その欲望に限界はありません。

女性は生涯に限られた子どもしか産めないのですから、セックスを「貴重品」としてできるだけ有効に使おうとし、「長期志向」で男性の乱交の欲望を抑制します。

このように進化における最適戦略が全く異なる男女は、利害関係が一致することはないのです。

ところで、「結婚」ほど理不尽な行為は他にはほとんど見られないでしょう。

赤の他人である異性と生活を共にするというストレスフルな経験が「愛」の名の下に強引に肯定されているのですから不条理極まりない。

要するに結婚とは、合理性が非合理性のために奉仕させられるシステムというわけで、どう考えても無理があります。

にもかかわらず、「ロマンティックラブ」という非合理的でしばしば虚偽ですらある感情を中心に、生活のすべてが制度的に構築されています。

しかも、この領域では経験則がまったく活かされません。

人々は夥しいリアルな失敗例を目の当たりにしながら、同じ失敗を飽きもせず繰り返してきました。

「成功例」はほんのわずかでCMやドラマの中の仮想でしかないにもかかわらずです。

つまり、結婚に関してはなぜか「学習」が成立しないんですね。

まあ、そのおかげで人間は進化してきたわけですが。

そして、いくら結婚をネガティブに捉える人が増えようと、ほとんどの男性と女性が最適戦略だけを考えるようなことをせず、人と人とのコミュニケーションで、お互いに尊重し合い、様々な苦難を乗り越えようとすることは変わらないでしょう。

ひょっとしたら予想外の結論だったかも知れませんね。

では



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