愛する夫の不倫相手は妹でした。前編

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小説
【登場人物】
・まみこ:主人公/24歳/アパレル勤務
・ヒロキ:まみこの夫/27歳/外資系勤務
・るり:まみこの妹/20歳/ヒロキの浮気相手/フリーター
・ゆきこ:まみこの友人/24歳/アパレル勤務
【あらすじ】
愛する夫と幸せな新婚生活を送っていたまみこ。友人のゆきことお茶をしている時、夫のヒロキからLINEが届く。[今夜、いいレストラン予約しといたよ]仕事が忙しく、暫く残業続きだと聞いていたのにどういうこと?っと疑問が生まれた。その直後、メッセージの取り消しが表示され[ごめん、間違えた!]っと訂正するLINEが届きー?

scene1.カフェ

BGM:落ち着いたもの

カフェでお茶をするまみことゆきこ。まみこはコーヒー、ゆきこは紅茶を飲んでいる。

ゆきこ「それにしてもまみこが結婚するとはねー」
まみこ「ちょっと、どういう意味よ」
ゆきこ「ごめんごめん。ただ、先越されちゃったなーって」
まみこ「結婚に後も先もないでしょ」
ゆきこ「確かに!」

談笑する2人。
テーブルに置かれたまみこのスマホにLINEが届く。

SE:LINEの通知音

まみこ「あれ?」
ゆきこ「なに?どうしたの?」
まみこ「ヒロキからLINEが来たんだけど…なにこれ?」

ゆきこにスマホの画面を見せるまみこ。

ゆきこ「今夜、いいレストラン予約したよ!ってデートのお誘いじゃない!ラブラブじゃん」
まみこ「いや、うーん?」
ゆきこ「え、なに?喧嘩でもしてるの?」
まみこ「そうじゃなくて…ヒロキ、暫く残業が続くって言ってたんだよね」
ゆきこ「たまたま残業がなくなったんじゃない?」
まみこ「でも…」

メッセージが取り消され、新しいメッセージが届く。

SE:LINEの通知音

まみこ「…メッセージ取り消しされた」
ゆきこ「は!?どういうこと?」
まみこ「わかんない…さっきのは間違いだって」
ゆきこ「なにそれ…でも、本当に間違えただけなのかもしれないよね」
まみこ「…うん」
ゆきこ「でも、なんかちょっと変、だよね」
まみこ「…うん」


scene2.まみこ宅のリビング

夕食の準備をしているまみこ。仕事から帰ったヒロキがリビングの扉を開ける。

まみこ「お帰り、早かったね」
ヒロキ「あ、ああ…仕事が早く終わったんだ」
まみこ「そっか。ご飯、もうすぐ出来るから」
ヒロキ「ああ、うん。じゃあ、着替えてくるよ」

リビングから出ていくヒロキ。

まみこ「…ばーか」

暫くしてリビングへと戻ってきたヒロキ。テーブルを挟んで食事をする。流れる沈黙の空気。

ヒロキ「…あ、あのさ」
まみこ「…」
ヒロキ「あー、昼間の事なんだけど」
まみこ「昼間?なんかあったっけ?」
ヒロキ「ほら!間違えてLINE送っただろ?あれさ、久しぶりに外食しないかなーって送ったんだよ。最近忙しくてゆっくり出かけられなかっただろ?な?」
まみこ「間違いなんじゃなかったの?」
ヒロキ「あ、いや、だから…」
まみこ「久しぶりだったから、約束するのを忘れちゃったのよね。大丈夫、わかってるから」
ヒロキ「そ、そう!そうなんだ!ごめんな」
まみこ「もういいってば」

食べていた手を止めて箸を置くまみこ。

ヒロキ「え、全然食べてないじゃん」
まみこ「あー、もうお腹いっぱいなの。昼間にゆきことケーキいっぱい食べちゃったから」
ヒロキ「そっか。美味かった?」
まみこ「…うん。美味しかったよ」
ヒロキ「あー、まみこ」
まみこ「なに?」
ヒロキ「明日さ、仕事終わりにどっか食べに行こっか」
まみこ「…ごめん。明日は仕事忙しいんだ」
ヒロキ「そっか」
まみこ「…お風呂入ってくるね」
ヒロキ「あ、うん」


scene3.寝室

ベットに眠るヒロキ。サイドテーブルに置かれたヒロキのスマホを触るまみこ。

まみこ「…パスコード変わってないんだ」

パスコードを入力し、スマホのロックを外すまみこ。そこには特定の女性とのLINEが映し出される。

まみこ「なに、これ…」
まみこ「るりって、まさか」
まみこ「あのるり、なの?どうして…気持ち、悪い」

サイドテーブルにスマホを置いて口元を手で覆い隠し、後ろによろけるまみこ。



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