ベクター画像とラスター画像って何が違うの?

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デザイン・イラスト
画像データ関係で、こんな疑問や問題に直面したことはありませんか?

・画像データを入稿しようとしたらそのデータ形式では無理だと言われた。
・画面では平気だったのに、印刷したらロゴが粗くなってしまった。
・webでは鮮明だったのに、印刷では写真が粗くなってしまった。

せっかく用意したデータが自分の思うようにいかないと悲しい気持ちになりますよね・・・。

上記の問題や疑問は、画像形式の違いにより発生している場合が多いんです。

画像の形式には大きくわけて、
ベクター画像ラスター画像の2つがあります。 
今回はそのベクター画像、ラスター画像の説明や使用方法について詳しく解説していきたいと思います。


ラスター画像とは?

ラスター画像は、ピクセルという小さな[点]の集まりで出来た画像です。
主に写真などの色数の多い画像を保存する形式に使われます。

ベクターラスターの拡大例.png


★メリット:写真などの複雑な色構成をしているデータの表示が可能
点で構成されているため、写真などの様々な色数の表現が必要な画像に適していると言えます。
上の図のように、画像を拡大してみると点で表現されているのがわかりますね。

★デメリット:拡大縮小に適していない
拡大縮小をすると、画像の解像度が落ちてしまいます。
上の図でも拡大したことによって文字がボヤっとしてしまっていますね。
そのため、画像を作成する前にホームページ用や印刷物用など用途に合わせて解像度を設定する必要があります。

ラスター画像の用途
・写真
・幅広い色を使った画像オブジェクトの作成
(複雑なイラストやグラデーションの多い画像)

ラスター形式の拡張子
gif・jpg・pngの3つの形式が良く使用されているイメージです。



ベクター画像とは?

対してベクター画像は、
画像や文字などの2次元情報を数値化して記録している形式のことです。
[線]で出来ているのがベクターデータです。
主にアイコンやロゴ、地図、平面的なイラストなどを作成するときにはベクター形式が採用されることが多いです。

ベクターラスターの拡大例.png

★メリット:拡大縮小に適している
数値的な計算から表現されているため、拡大縮小をしてもなめらかな線を表現できます。
ベクター形式のデータを1つ持っておけば、用途に合わせて大きさや解像度を変えることができるのは大きなメリットだと言えます。

★デメリット:複雑な画像表現に適さない
数値で表現されているため、写真などの色数の多いデータには適しません。

ベクター画像の用途
べクター画像は主に拡大縮小による画像の劣化を避けたい印刷物などによく使われます。
・Tシャツデザイン
・スタンプデザイン
・シールデザイン etc...

ベクター形式の拡張子
ai・pdf・epsの3つを扱うことが多い印象です。

まとめ

ここまで、ラスター画像とベクター画像の違いについて説明してきました。
ラスター画像は、
小さな点の集まりで出来た画像のため細かい描写が得意ですが、拡大縮小すると画質が劣化する恐れがあります。
ベクター画像は、
線でできている画像のため、拡大縮小をしても画質が劣化することはない点で優れていますが細かい表現をすることが苦手です。

データの形式を理解することで、「制作物の仕上がりが思ってたのと違う!」を減らすことができますのでぜひ意識してみてください。

以上、ラスター画像とベクター画像の違いについてでした!

最後まで読んでくださった方へ

実はAdobe社のIllustratorというツールを使用すればラスター画像データをベクター画像データへ変換することができます!
「jpg画像やpng画像は持っているけど入稿するためにベクター画像が必要」という方は下の出品ページからいつでもご相談ください!



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