少龍の本棚 No.10 サクラ咲く

記事
小説
この本は、私のお気に入りの作家さんの一人である辻村深月さんの作品。図書館で借りて、凄く気に入って思わず買ってしまった。「サクラ」をキーワードに何作品かの短編が収録されているのだが、ここでも辻村ワールド、ただの短編ではない。
SFの要素が入りながらも、高校生達のスカッとするような青春の物語になっていて、読んだあとの爽快感は格別。特に私のお気に入りの物語は最後の短編。決してキラキラした高校生生活を送っている訳ではない主人公が「学校は誰のものか?」を考えていく物語なのだが、凄くこの主人公の考え方に共感できる。
今、青春の真っ最中である人はもちろんのこと、かつて青春を駆け抜けていった人々にもオススメの作品。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す