定番品の重要性

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美容・ファッション
長らくブランドビジネスをやってる企業にはロングセラーの定番品があります。
コンバースのオールスター、ラルフロレーンのポロシャツなどなど上げたらキリがないですが、このアイテムを買うならここでしょ!みたいなブランドの顔とも言うべきものがあることはある意味強みでもあります。
中にはこれしか買わない!みたいな根強いユーザーもいて何十年も愛用しているコアなファンも多いと思います。
こういったものをいくつか持ってる企業は計算を立てやすいです。定番品は爆発的に売れることはそれ程多くはないですが、逆に全く売れなくなるといったこともありません。もちろん年度によって多少の浮き沈みはあるでしょうが、モデルチェンジしましたなど何か特別なことがない限り数年単位の売上同行をみればある程度の予測はつくものです。それを見越してシーズン品の作り込みを考えることができれば優秀なMDと言えるでしょう。ただ稀にこの定番品が品切れしてしまうことがあります。
理由はもろもろあるでしょうが、一番の要因はシーズン品に目が行きすぎて定番品のバジェットが少なすぎるということです。
そんなの当たり前やろ!と言われるかもしれませんが、意外にこれができないMDは多いです。
デザイナーでもバイヤーでもそうですが、どうしても新しいこと新しい物に目が行きがちです。当然ファッションですから流行は目まぐるしく変化していきます。そしてその時代にあったシルエット、素材など探究心しお客様へ最新のものを提案するのです。
もちろんそれ自体は決して間違っていませんが、一方でその長く時代の変化を生き抜いてきた定番品も非常に大事なアイテムです。
コアなファンは長年愛用しているその定番品をなんらかの理由で定期的に買いにいくでしょう。そこでもしお店に在庫がないとなるとどうでしょう。大袈裟かもしれませんがブランドへの信頼感喪失に繋がり兼ねません。
いつ行ってもどこに行っても買える。それが定番品であり長らくご愛用いただけるコアなファンづくりにつながるのではないでしょうか。もちろん定番品しかないお店はつまらない店頭になりますが、決して切らしては行けないのが定番品です。
次回の定番品デリバリーまでにどれくらいの定番品が残るのか。これを計算してシーズン品とのバランスをうまくサイクルしていければ魅力的な売場を作りつつ、安定した売上も確保することができるでしょう。
地味かもしれませんが定番品があることは非常に強みだと思います。
定番品を疎かにしてはいけませんよ。
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