有能な人が、断捨離をススメる理由考察

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コラム
今回はクリスマスなので長いです(笑)

私が初めて「捨てるコト」について「お」と心から引っかかったのは
カレン・キングストンさんの『ガラクタ捨てれば未来が開ける』(小学館)を読んだ時でした。

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おそらく2010年だとか2011年だとか、そのあたりに読んだと思うのですが、子育てで乗らなくなってしまった独身時代になけなしの30万円で購入したVespaを、離婚のために思い切って売却するという事をしました。(なんと売却額は5000円位だった 泣)

今思えば、不動産売却と同様、「待てない・手間をかけていない・相場が分からない」というナイナイ尽くしの売却というのは、これでもか!というほど、買い叩かれる。。。というのは、モノが何であれ同じです。

※相続した不動産を売却する予定の方は特に気を付けてください。
→大家業に利用する可能性を考えたい方は、私の無料教材から是非。


■断捨離ブーム時代の初期記憶


さて、本日はそちらではなくて断捨離の話。
カレン・キングストンさんの『ガラクタ捨てれば未来が開ける』
を読む前にも、世間ではこんまりさんが国内で頭角を現し始めていたり、
勝間和代さんあたりがミニマリスト的な発信をじりじり始めていたりしていたと思うのですが、どうも気持ち的にまだそのブームに乗れない私がいました。



私は経済や金融、社会情勢などには興味があるので、ギリキャッチアップできても、それ以外の時代ごとの大衆文化・娯楽的なものには「流行りものに乗れない・惹かれない」そもそも情報自体を受け取れていないという体質がもともとありまして(笑)

↑※別に私はミーハーな人間ではない!と鼻息荒く反抗する気持ちではなく、普通にしていると望まなくても乗り遅れることになっているという事です。

前回のノブコブ吉村さんの無人島購入の話ではありませんが、流行りものに興味を示すことがあったとすれば、だいたい2周遅れくらいになります。(『夜に駆ける』も今年の10月くらいに初めて聴いて、英語版と併せて感動しました(笑)←おそいw)

で。

カレン・キングストンさんの『ガラクタ捨てれば未来が開ける』は、なぜフックが効いたか?というと、あんまり話題の本ではないから読んだ、というのもあったのかもしれませんが、本の中に

精神的に不安状態が続く人の部屋は
床に直にモノが置かれていることが多い

という内容の記述があったからです。


人は生きているものではないことで、モノに対してエネルギーを持つものではないと考えているかもしれないけれど、単に空間を占有するだけのものではなくて、人間からエネルギーを奪ったり、与えたりする、と。
そんな内容だったかと思います。
(引っ張り出してちゃんと引用するべきですが、すみません。)


そして、実際にやってみると、そこには非常に私としては、実感があって、
私はまず、床からモノを取り除くという事を習慣にしました。

●絶対に床に本を山積みにしない、
●服をじゅうたんに置きっぱなしにしたりしない
●モノを床から上にする

私が当時、離婚前後で精神力が末期だったというのもあったと思いますが(笑)、これだけで劇的にエネルギーが安定することを実感しました。


カレン・キングストンさんの『ガラクタ捨てれば未来が開ける』の中には、その他にも空間としての「気の流れ」のようなものを大事にするような工程もたくさん書かれていましたが、

当時の「精神衛生管理・初心者」の私が消化できたのは、この「床からモノを上げる」のみでした。
でも、このメソッドは今現在も大事にしているメソッドです。
もし、不安定な状況が頻繁に襲う方は是非参考にしてみて下さい。


■投資上で感じる断捨離の意義


私は、普段「大家業の健全運営の話をしますが不動産投資の話はしません。」というスタイルを通しているのですが、

実は2008年頃から投資をやっています。最初は国内株をやっていました。
分かる方には分かると思いますが、2008年というと秋にサブプライムローン問題を原因に世界でリーマンショックが起きた年です(汗)


私はその年に何をしていたかというと、前年の秋の宅建に合格した頃で、2歳児を抱えて投資をし、まだ司法書士試験の登竜門のひとつを突破したという気持ちでいたころです。多分、商法とか、刑法・憲法・司法書士法あたりをやっていたはずです。

日常タスクとしては

・幼児育児(保育園の準備・保護者活動)
・家事炊事
・時短勤務
・司法書士の試験勉強
・株式投資
・旦那の相手

ぎゅうぎゅう(笑)


どんだけやって、いったい何がしたいんだ?どこへ行きたかったんだ?
と今なら思いますけれど、
不安で不安で、この当時は、とにかく止まっていられなかったのです。
(…と、今は当時の自分を考察しています。)


これが、最終的にどういう結果になったか?

×幼児育児→離婚してひとり親へ成長を見る暇なし
×家事炊事→自分の台所を失う(家事炊事は好きな仕事だった)
×時短勤務→フルタイム正社員ボロ雑巾生活
×司法書士の試験勉強→やめる(改正会社法をやる希望を持てなかった)
×株式投資→暴落に巻き込まれる
×旦那の相手→家族解散

我ながら、壊滅的(笑)


色々と理由は重なっていたなと思うのですが、夫の業界も不動産業という事で、当時は某銀行の融資が止まる(=倒産)可能性も出てきて、銀行に頭を下げに回ったり、緊急会議が続き、本当に元夫も追い込まれていた時期でした。

私は私で、家族の将来のためにと思って投じていた独身時代に自力で貯めた1000万のうち、300万くらいを見事に吹っ飛ばすという事を経験していました。


また、そのたった3年後の2011年の東日本大震災の時には、確か後場が終わる15分くらい前に大地震は東京にも訪れたのですけれども、リーマンショックの時とは異なり、たまたま私は有給をとっていて、後場を見ていました。

が。
尋常でない揺れに、持っている株を早く売った方がいいという事は頭では分かっていたのですが、
きっと震源地では大災害になっているはずだという想いがよぎって、
「自分だけ逃げて身を守る」ましてや売り注文を入れるなんてとても人としてできない、と思ってしまい、

またもや大暴落に巻き込まれました(苦笑)

今思うと、「共倒れになってしまったら、自分に誰かを救う力なんて無くなる」という当たり前の経験をしたことはとても大きな経験でした。


■「余裕」・「ゆとり」・「余白」が無ければ、原資の持つ本来の力を活かせない

その後、私は大手都市銀行で不動産担保評価の仕事をすることになったので、塩漬けとなった暴落株は、実はなんと今年まで10年も漬け込むことになりました。(ウィスキー10年寝かせとく方が良かったと思う。)


金融機関では、業務にもよりますが、株式取引は禁止されています。といっても、自分が担当する会社の株でなければ厳密には大丈夫なのですが、何しろ、年間800件~900件前後の物件を評価していたので、いつ当たるかなど分からないですし、金融機関の組織って、中がメンドクサイので、所属期間は株式取引自体を一切停止していました。


でも、一旦10年寝かしておける株式なんて、完全に余裕資金の現物ですから、配当も出ますし、売ることをいつまでも待つことが出来ました。

もちろん、投資において「早い損切り」は必達事項ではあるわけですが、
それが出来ない場面、というのがどうしても、
管理の問題や感情のエラーによって出てくるわけで、
その時に退場するか、首の皮1枚でも生き残るか?というのは、本当に多くの投資家の方々が言うように、「小さくやる」しかないと感じます。

つまり、「余裕」「余白」「ゆとり」をもつという事が大事。

そうすることで、私のように10年寝かすとかw(全然、いいことではありませんが)少なくとも血液である現金を減らさない可能性を追求することは一応できますし、そもそも暴落時に早期救済のためにナンピンしてみる??という選択肢も(私はあんまり株ではしませんが)生まれます。
原資の可動域、可能性の幅が持てるのです。



これって、時間とか空間というのも全く同じで、
よくガムシャラに、とにかく走れ!手を動かせ!というような
メソッドとか根性論ってあると思うのですが、

私は最近ちょっとそれは
若い時はいいけれど
なんか今の私にはもう違うかな?って感じ始めています。

物事には「時期」というものがあるからです。

ガーデニングや投資をやっていると、それってとても明瞭で、
今現在のビットコインみたいに
どっちに行くか分からないけど、動いたら大きい!というような相場で
ハラハラしながら全力で買いまくる!
全力で売りまくる!
FIREするぜ!!!




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というような走り方って
今回たとえ大きく利益を出しても、
ゆくゆくは「退場」しかないと思うのです。

ベゴニアもですね、分けてガンガン増やすぜ!と意気込んで
思いついた冬に株分けして、庭に置いたら
凍死して全滅します。

何ごとも、「余裕」「余白」「ゆとり」をもつ
「時期を知る」という事を大事にする
そうすれば、おのずと

・判断を無駄に焦らないで、無駄に誤らないで済む
・無駄な不安で人生という宝を消耗しない

今の私は、そんな気がしています。
これは、不動産についても共通する考えだと思います。
その為には、感情のエラーを促す「不安を潰す作業」も大事です。
(この話は『空室対策基礎の基礎(上巻)』でかなり詳しくお話していますので宜しければご視聴ください。Udemy登録後無料でご視聴頂けます。)


■断捨離は原資の可動域について考えるための、もっとも原始的なアプローチ

何が言いたいかというと、
「断捨離」という行為をたくさんの方がススメているのには、
もしかすると「余裕」「余白」「ゆとり」をつくるための作業
という、「掃除」「片付け」以上の本質的効果
あったのかもしれないなと。

持っている力を最大限に活かすための
可動域をつくるということだと最近思ったのです。


私は、「あなたは自分を大海原のたった1滴に過ぎないと思うかもしれない、けれどもその1滴の中に、海のすべてが詰まっている。」と教えてくれたHARUMIさんを尊敬しています。

自分の持っている原資を最大限に活かすための可動域を確保すべく
是非、年末の大掃除でつくっていきましょう。
不動産資料の片付けについては、宜しければ私はプロだと思っているので
ついてきてください。(2022年リリース予定です。)

メリークリスマス!

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