夢見たおじさん

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身の丈くらいある、ほんの少し黄色がかった白っぽい塊が
目の届く範囲にたくさん転がってるのよ
形は全部ばらばらでね

それで、両の腕をめいっぱい広げて、それをがしっと掴んで
持ち上げてみると、思いの外軽くて持ち上がるんだけど
少し引力で下に引っ張られるんだよね

手に伝わってくる感触は、発泡スチロールかバルサ材みたいな
少し抵抗はあるけど、柔らかいのね

それを持ち上げたまま移動するんだけど
これまた眼の前に薄い膜があるような抵抗を感じる
なんとか前に進んで、適当なところに置いて
また別の手頃な大きさの塊を持ち上げる

それをひたすら繰り返してる夢を小学生の頃に
何度も見たんだよね

数年前までは、その塊に触れた感触をもっと明確に記憶してたんだけど
かなり忘れちゃったね

それと、その塊を見て触って持ち上げてるときの感情も
なんだか独特な気持ちでね、言葉にできない感覚なんだよね
もこもこした物理的な形をもった感覚なんだよ

あれはなんだったんだろうね
気づけばその夢を見なくなって、記憶だけがずっと残ってるの
不思議なもんだね
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