チェスの本場の国はどこ?

記事
コラム
知らない人が多いのではないかと思い記事にしようと思いました。
もちろん日本ではないです。

こんにちは。くろーりんと申します。
coconalaには昨日登録して、チェス関係のサービスを出品したのでとりあえずコンテンツ増やしたいと思います。

チェスはグローバルな競技


さて、ご存じの方も多いかとは思いますが、チェスってグローバルな競技、ゲームといえますよね。
日本でも通じる有名なチェス用語を見ても…

キャスリング → 英語     ※とある特殊ルールの名前
アンパッサン → フランス語  ※とある特殊ルールの名前
ツークツワンク → ドイツ語  ※とある終盤戦術の名前
ギャンビット → イタリア語  ※とある序盤戦術の名前

と、見事に国際色豊か。
そして序盤の戦い方の型みたいなものに定跡というものがあるのですが、それの有名どころを見ても…

インディアン(ゲーム) → インド
ダニッシュ(ギャンビット) → デンマーク
ロシアン(ゲーム) → ロシア
ラトビアン(ギャンビット) → ラトビア

国の名前のものだけでも他にたくさんあると思いますが、これくらいにしておきましょう。
これだけあればいったいどこのゲームかよく分からんとなることも頷けます。

チェスの歴史面から見る本場

まず、チェスというゲームの原型が作られた国はアジアのインドです。
その原型のゲーム、チャトランガが画期的だった部分は2つ。
1つは役割(動き方)が異なる複数の駒を操り戦うゲームだったという点。
そして2つ目は、異なる役割があれど王の運命だけで勝敗が決まるという点。

さらにそれが戦争などを経て中東に渡るのですが、ペルシャ(今のイランのあたり)でルールが現代のチェスにかなり近づきました。
その名残として現代の競技会で使える標準的なチェスの駒はイスラム圏の影響を受けて抽象的な風貌になっています。
例えばキングの駒を事前知識なしに見たとして、「これは王様ですね?」とは思えないはずですが、イスラム圏では直接人を示す彫刻品を作ることが宗教で禁じられていたためこうなったのです。

その後、また戦争などを経てヨーロッパ(ヨーロッパのどこらへんかは諸説あります)に渡り、そこから世界中に流通したと考えられています。

チェスの強者から見る本場

まず現代で世界チャンピオンが在籍しているのは2021年ではノルウェーです。
チェス界は強い人にマスター称号というプロの称号みたいなのを与えているのですが、その中での最上位マスター称号のグランドマスターが一番多く在籍しているのがロシアになります。
そして国自体の人口比でグランドマスター所持者の濃度が最も濃い国がアイスランドです(5年くらい前の情報なのでもしかしたら今は別かもしれないです)。

全体的に寒そうな気候の国が多いですよね。
当たっているかは別として、寒い気候の国ほど屋内競技が強いというステレオタイプや偏見があります。
チェスも屋内競技なのでそういう風に言われることがあるそうです。

【補足】
1970年代にアメリカから世界チャンピオンが出ましたが、そのチャンピオンは修業していた1960年代当時、チェスの本場はソ連であって強くなるにはロシア語を勉強しなければならないと言っていたそうです。
当時は四半世紀もの間世界チャンピオンはソ連人でした。

チェス世界チャンピオンとは別に、女子チェス世界チャンピオンという称号が存在します。
1990年代以降は2021年現在までほとんどが東ヨーロッパ系の国の人か中国の人かの争いになっています。

日本はチェス関係どうなの?

残念ながら日本はチェスよわよわです。
国際チェス連盟の国別チェスの強さランキングでは90位くらいをうろついています(登録されている国と地域は184)。

チェスの歴史上何か関わりがあるかといわれると、チェスと同じく祖先にチャトランガになる将棋が発展しています。
元チェスフランスチャンピオンに日本人とフランス人のハーフがいたりする縁もありチェス将棋交流会のようなイベントがフランスあたりに多かったりしました。

それくらいですかね。

チェスの本場まとめ

発祥:インド
発展:イラン
(流通:ヨーロッパ)

【2021年情報】
チャンピオン在籍国:ノルウェー
強者の人数が多い国:ロシア
強者割合が高い国:アイスランド


当記事が何かのお役に立てていれば幸いです。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す