昨日、宿命中殺のことをたとえで解説しましたが、ビン底メガネをかけさせられるという呪いを生まれながらにかけられている、ど近眼家族のメンバー・宿命中殺者は、厚底メガネをかけながら、この世の中でどう生きればバランスがいいのか、という補足情報をつけくわえます。
はい、家系や親、子供、一般社会から、自分がどう見えるのかはわかった。しかし、だからといって視力が悪いので、適正な距離感って、本人が調整しようとして調整できるものではないですよね。生まれつきのものなんですから。
大丈夫、方法はあります。
だったら思い切って、宿命中殺所持者は、自分の意識の視点の先をむっちゃ遠くに据えるのですよ。w
どうせ見えないんだからね。
だって、ど近眼でビン底メガネで近くを見ようとすれば、よく見ようとしてどんどん近寄って行ってしまうわけですよね。
より近視眼的な行動になっていく。
それが日常生活で問題を起こすわけですよね。
でも、視点を遠くの方へ移せば、簡単には近寄れないので、見ている対象に近寄ろうとしない。近寄っても、遠くなんでまだまだ適正距離は残っている。
だから宿命中殺を持っていたら、全体の景色をはっきりではなく、ぼやっとみて、塊でとらえるようにするんです。
具体的に言えば、自分のフォーカスを曖昧なまま、もっと大きく広げるっていうことです。そうすると周りも自分も疲れにくくなる。
具体的には、宿命中殺者が自分のことだけ、もしくは自分の利害関係者周辺とか、自分の親兄弟子供のことだけ、とか自分の財だけよければいいや、と、普通の人の欲レベルで、自分の足元や近くを見ようとすれば、誤解されます。
まわりからみると異様でものすごくエゴイスティックに見えてしまうからです。昨日書いたように、宿命中殺者は何事も近寄りすぎるからですね。
でも、視点を遠くにして、自分の立場だけでなく、会社の立場、社会の立場、祖先全体、教育界、高齢者社会、地域社会、日本人全体、世界全体、地球とは....という視点で、(要するに個人レベルの生活ではない)もっと大きいカテゴリから俯瞰して、その価値観の中で自分が生きるようになれば、周りからは異様にみられなくなるということです。w
考えてるスケールがでかいなぁ、すごいなぁ、となり、普通の人たちの社会に受け入れられます。
だから一般の算命学の教えでは、「宿命中殺者は、こだわりを持たず枠のない生き方をせよ」と言われるんですよ。もともとど近眼乱視なんで、明確な枠組みを持たず、ぼやっとさせたまま、目線を遠くにやったほうが、周りからは自然に見える人たちだからなんですよね。
写真は坂本龍馬ですが、彼は、ど近眼だったという噂があります。(宿命は、昔のことなんで、知られている生まれた日が正確なのかどうかは、ちょっとわかりません。中心星は調舒星だったそうですが。)
目を細め、顔をしかめてますよね。
そんなやつがクラスにいて「消しゴム貸してくれ〜」とか、なにかと至近距離で近寄ってくるとちょっと変なやつだけど、桂浜を背景に太平洋を眺め「俺が日本を変えるんじゃ。」とかこの顔で言ってたら、ああ、そうなんだ、っておもうじゃないですか。
あまり違和感感じなくないですか?
このとき、龍馬が変えたのは視点の置き先だけです。
今見えなくても、遠くに視点を置いている。
ど近眼で見えないだけかもしれないのに、人の見えない未来まで見ている人なんだなぁ、と思えるじゃないですか。
京都一の美女だって、その気になります。
変な顔つきや異様な行動原則もさすが天才ならではだ...と普通の人からは勘違いされ、妙に景色にマッチする。
寝ションベンたれの多動性障害児から日本の歴史の立役者に早変わりですよ。本人は何も変わってないのに、周りの扱いが変わる。
アホな田舎者だって、歴史のヒーローとして、ミステリアスな魅力に変わりますよね。www それでいいんです。それが妙にハマるんですから。ハマってください。
だから宿命中殺者は、大きなビジョンを持って行動してくださいね。
自分だけじゃなく、大きなもののために損得なく動ける人となってください。
あなたのいい意味でのお節介力は、大きなもの、高次の世界のためにあります。宿命中殺があればあるほど、遠くへ視点を移した次元を超えた生き方を目指すんですよ。そうしたら、精神生活は安定し始めます。
これは、ニール・アームストロング船長の宿命です。人類ではじめて月面に着陸した人として有名な宇宙飛行士ですね。
ご覧の通り、午未宿命全中殺です。
だから、ニールさん、視点がめちゃ遠くにありますよね。
個人レベルを超えて、人類のために、科学の発展のために勇気をもって一歩を踏み出した人。
個人の生活や人生にこだわりがなく、もっと大きなもののために俺は生きた。
視点のフォーカスをはるか遠くに移したからこそ、時間をかけてフォーカスしたものにどんどん近づいていき、結果普通の人ができないことができた。
ニールさんも、すごいど近眼家族なんです。
こうなると、びん底メガネも凄まじく厚いですよね。
だから鳳閣星中殺の彼にしてみれば、(偉大な考えは後付けで、)面白そうなものを遠くに見つけて、ただただやたらそれが気になって、自分がフォーカスしてたまたま見てみた月を、もっともっと近づいて行ってしっかり見ようとした。もうちょっと良くみたいなと、さらには勢いで月まで行っちゃうことになっちゃって......ついには、月面到着しちゃった、っていうオチかもしれない。
だからね、宿命中殺持ってたらその中殺の数に従って、普通の人がクソ恥ずかしくて言えないような、壮大なビジョン、なんとなくぼやっとかかげてみてくださいね。w
普通なら、「お前、うそくせ〜」って周りに叩かれてしまうとしても、宿命中殺者がかかげれば、なんか「このひとなら、やるかもしれない。」って、妙に周りに夢を見せてしまうんですから。w いいんです。だって周りからはもともと変な人だと思われてるんですから。今更、ですよ。ww
ドン・キホーテでいいので、自分のあり方を大きな枠の中で捉え直すと良いですよ。
今日は、夏至です。実学算命学では、夏至は一年のど真ん中、と考えます。
夏至は奇門遁甲でも陽遁から陰遁へ転換する日ですね。
陽は「精神」ですんで、陰の「物質」に転換するということは、前半で精神的に着々と変化があったものが、以降は現実の世界に次々と顕現し始めるということです。
つまり、あなたがここまでウンウン唸りながら精神的に葛藤し、乗り越えてきたもの、あるいは手放してきて大事に整えてきた精神性の成果が、自分の現実として形をとって見えてくるようになるということです。
個人レベルだけではありません。社会、地球レベルでも、大きな変化が現れてくると思います。7月からは食糧難、物資不足が現れはじめ、9月には経済危機、災害もおこりそうな流れがあります。
でも、自分がどういきていけばいいのか、すでに自分の中にしっかりと指針がある人たちは、貫索星の生き方が示すように、外側の環境変化に足を取られず、独立自営な生き方ができます。
今、ぼやっと、なんとなく流されていきていてはダメです。
明確な意図を持っていきてください。
嵐がやってきたとしても、自分の心のマップの中で方向性を見失わなければ、嵐の終わりを計算し、ちゃんと舵を取りながら荒波を乗り越えることができますからね。
今年後半戦、いよいよスタートですよ!