第八回 無財の七施 ～和顔悦色施～

和顔悦色施（わげんえっしょくせ）とは、優しいほほえみを湛えた笑顔で人に接することをいいます。

笑顔はまわりを和ませ、トゲトゲしい人間関係をスムーズにします。

分かりきったような事かもしれません。

しかし、笑顔というのは難しいものだな、と感じます。

世の中みんながみんな、順風満帆な人生を送っているわけではありません。

「自分だけ惨めな気がする」とふさぎ込んでしまうことは多いことでしょう。

そのような中、笑顔で人に接するというのは大変なことでありますが、それだけ尊い布施となるのです。

また、そのように笑顔で生きる力を与えたことが、そのまま自分の生きる力となって返ってくるのです。

「施しは生きる力のもと」と知って、できるだけ心がけてみましょうね。