コー・アクティブコーチングプログラムで得た大事なこと①

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 つい先日まで,CTIジャパンというコーチング会社の大手が主催するコー・アクティブコーチングプログラム応用コースに参加していました。
 2020年10月1日に基礎コースを受講し,世界にはこんなに興味深い学びがあるのか!!まだまだ全然足りないもっと勉強したい~!!と完全に勢いで一気に応用コースまで申し込んでしまい,104時間もぶっこんで(自分でも後で知らされてびっくり),フルフィルメント・バランス・プロセス・シナジーの4コースを受講し通してしまいました。
 コーチングとは何ぞや,と思われるかもしれませんが,コーチングとは,話し手(以下、クライアント)自身に焦点を当てて関わるコミュニケーションと説明されています。その目的はクライアントの気づきから生まれる意識と行動の変化を促すことです。
 CTIのコー・アクティブコーチングとは,クライアントに対してコーチが上の立場になるのではなく,あくまで対等な関係,意図的な協働関係を作ることがその特徴とされています。

 このコー・アクティブコーチになるための講習を受けていたのですが,コーチになるための学びというより,私自身の在り方に対して,ものすごい気づきがあったので,ここに備忘のために記載したいと思います。

 私が得た気づき。それは,私がずっとずっと自分のことを,常に「劣っていて,思慮が足りなくて,役に立たない人」という視点で見ていた,ということでした。

 コー・アクティブコーチングモデルの大事な礎の一つとして,「人はもともと創造力と才知にあふれ,欠けるところのない存在である」というものがあります。
 その礎に対し,いろいろ思うところはあるけれども,まあそうだよなと受け入れていたのですが,何のことはない,私自身が自分のことをそのようには全く思っていなかったのです。

 というか,私にとっては,私が劣っていて努力が必要であることは,常に「動かしがたい事実」だったので,そういう視点でいた,という意識すらありませんでした。

 ずっとそうだったから,どんな結果を出しても,それこそ難関国家資格である司法試験に通っても,ずっとずっと自信がなくて,自分にできることはこれくらい,ととても狭い範囲で縮こまっていた。
 応用コースの「バランス」コースの中で,私は,自分自身をそのように見ることを,自分自身で選択していた,と気づきました。
 「バランス」の中では,物事をみる「視点」とその視点をとることで起こる影響に気づき,べつの新たな「視点」を探求するというステップがあります。
 私にだって,たくさんのいいところ,できることがあるのに,いつだって,できないとこと,ダメなところばかりを見つめていた。何ならいつでも自分でダメなところを探しにいっていた。そんな目線で見られ続けていた自分を,かわいそうとすら思いました。

 そして。そんな気づきの真っただ中にいるとき,ずっと私のコーチをしてくれていた人から投げかけられたのが

「いつまでそこにいるの?」

 という言葉でした。

 これまでの私を見守ってきてくれたコーチだから言える言葉で,優しくて温かい声音で,目に涙をためて,私に伝えてくれました。

 その時に私に何が起こったのか,言葉にするのがなんだか難しいのですが,とにかくそれを聞いたときにおこった衝動が,「もう,ここにいることを私は選択しない」ということでした。
 それと同時に,自分を「劣っていて,思慮が足りなくて,役に立たない人」というように見ていた自分だけでなく,「能力のある人,挑戦できる人」と見ていた自分もいた,ということに気が付きました。
 司法試験を受験することを決めたこと,最初の事務所でうまくいかなくて,それでも弁護士という職業にしがみついたこと,子どもを持って,誰も私に期待していないと感じても,働くことを諦めなかったこと。
 全部全部,「お前ならできる!」と背中を押してくれる自分もいたからできたことだ。
 私はもう,自分のことを劣った人間という視点で見ない。すべて実現できる力のある人として見る,そういう自分を選択する。これからは,そっちの自分と手を取っていく。
 そう決めたら,なんだかびっくりするくらい,自分の仕事ぶりが変わりました。本当に別人みたいだね,と言われるくらい。

 自分のことを劣った人として見るのは,辛いことでもあるけど,楽でもあるんです。愚かで能力のない私は,挑戦しなくてもいいから。ずっとこの狭い世界にいてもいいから。だって私にはできないから。
 もう私はそうじゃない自分を選択したので,毎日,結構大変です。
 ごめんなさい,私にはできません,ってなる前に,私はできるので,できるためにはどうしたらいいか,そのために全力を尽くすから。
 でも,私はそんな今の自分,結構好きです。



  応用コースを受けながら起こったこと,まだまだ沢山あるので,またつらつら書いていこうと思います。

 ここまで読んでいただいて,ありがとうございました。




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