【リピーターの威力】『君の名は、天気の子』はなぜヒットしたのか?【天才マーケター新海誠】

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マネー・副業

どうも、
”卒業させる”副業コーチ・ヤスです。


ずいぶん前の話になりますが
私の友人から熱烈に勧められて
今更ながら新海誠監督作品の
『天気の子』を見てきました。



伏線の貼り方やその回収や、
ストーリーの描き方などが綺麗すぎて
正直言うとかなり感動したんですよね。


私はアマノジャクなところがあって、
話題になった作品は逆に見たくなくなるのですが、
このときばかりは自分を殴りたくなりました。
なんで今まで見てなかったんだお前…とね笑


で、まんまとファンになってしまって
1週間くらい掛けて既存の作品を
全て制覇したわけなんですが、


映画を視聴していく中で
”””新海誠作品がヒットしたワケ”””
これがだんだんと見えてきて、


=====
新海さん、まさか意図的にヒット出してる…?
マーケティングうますぎ…。
=====


と、感じたので
それについて書いていきます。


ちなみに、

『君の名は』は
2016年最も売れたアニメ映画(250億)で
『天気の子』は
2019年最も売れたアニメ映画(140億)です。


最近では鬼滅の勢いが凄すぎて(552億←2021年7月26日現在)
話題になることもあまりなくなりましたが、


「ジブリの平均興業収入が121億である」
ということを考えると、
社会現象になったことも分かります。


で、ですね。
今回肌で実感したんですけど、
やっぱりヒットしたコンテンツ(つまり売れるコンテンツ)には
絶対に『ヒットした理由(売れる理由)』があります。


こうやって売れたものを分析したりすると、
自分の副業にダイレクトに活かせて
大きく稼いでいくことが出来るので
ぜひ最後まで読んでみてください。



あ、ネタバレはあまりしてないのでご安心を。





【目次】
==================
1 あえて物語で『描かない部分』を作る
2 また映画を見たくなる仕組み
3 『来てくれたお客さんの心をガッチリ掴む』
==================





<1、あえて物語で『描かない部分』を作る>




まず結論からいうと私は、
「天気の子・君の名は」が売れたのは
『謎がある』からだと考えています。


ん、どういうこと?
謎??


そう思うかもしれません。


これは新海誠作品に共通してるのですが、


ーーーーーーーーーー
あえて散りばめた伏線を
回収しないんですよ。
ーーーーーーーーーー


あ・え・て、謎を残してるんです。



例えば、天気の子。
あらすじをザックリ読んでみてください↓



天気の子あらすじ.png


(出典)新海誠監督作品「天気の子」展新海誠監督作品「天気の子」展、2020年6月3日(水)~松坂屋名古屋店にて開催!どうぞお楽しみに!tenkinoko-ten.com




あらすじから見て取れるように、

主人公の帆高は
家出をして東京にきたんですけど、
作中では家出の理由が
最後まで語られなかったのです。


代わりに、
「作品の中でなんで帆高が家出をしたのか」
を、ほのめかすシーンが
多々出てくるんですよね。


それ以外にも、『天気の子』では

やけに大切な場面での
「指輪」の描写が多かったり、
一回見ただけだとわからない伏線が
散りばめられています。




結果、何が起こるのか。




初めて映画を見た人のほとんどが
『ちょっとモヤモヤ』するんです笑


映像キレイで面白かったけど
なんかよくわからんかったな〜って。


私も例外ではなく、
『確かにおもしろかったけど、
なんかな〜しっくりこないな〜』
と思ってました笑


この現象は『君の名は』とかも一緒ですね。


作中では語られない謎が多くて
モヤモヤするんです。




で、ですね。


僕はこの『謎』こそが作品が
ヒットした秘訣だと考えているわけですが、


ではなぜ、
『謎がある』と売れるんでしょうか?


その答えは
『映画を見た人が
もう一度映画を見にいくから』
です。




<2、また映画を見たくなる仕組み>


映画の中に触れられなかった謎があると
ちょっとしたモヤモヤが
発生するわけですが、


ちょっとしたモヤモヤって
なんか気持ち悪くないですか? 


例えば、大学に受験した人なら
経験あると思うんですけど、


ーーーーーーーーー
模試で解けそうで解けない問題
に出会った時
ーーーーーーーーー


解けそうだから
頑張って考えて解こうとするけど、
それに時間使いすぎて他に手が回らない…


「うーん、
あれ結局なんだったんだろうな〜…?」


ずーっと頭の中に何かいる感覚です。


で、その後ようやく模範解答帰ってきて、
速攻確認してモヤモヤから解放される。


〜〜〜


どうでしょうか?
イメージつかめましたでしょうか?笑


要するに、私が言いたいのは、
ちょっとしたモヤモヤがあったら
解消したくなるのが人間だということ。


で、今あげたのは
試験のモヤモヤ解消でしたが、
これと同じようなことを
映画でする人間が一定数いるんです。


何回も映画を見に行って
自分なりの考察を残す、
モヤモヤ解消ガチ勢の方々が。


あ〜そうか!
ここのシーンはこういうことだったんだ!
なるほど、すごい面白いなこれ!


そういった考察を、感動を、
SNSとかブログでアップするわけです。




すると、




映画を見終わって
おんなじようなモヤモヤを抱えた人が、
カフェで休憩しながら携帯いじってる時…。


Twitterにさっき見た映画の考察が
流れてくるわけですよ。


え、あそこのシーンってそういうこと!?
全然気づかなかった!


また映画を見て確認したくなるようなことが
いっぱい書かれてるので
一定数の人は、
また後日にでも映画を見にいきますよね。




そうなんです。この構造です。
だから謎があると売れるんです。


映画をもういっかい見にいく人が増える
=興行収入が伸びる

の構造です。


つまり、流れをまとめておくと↓


ーーーー

作品に謎が多くてちょっとモヤモヤする


ガチ勢が何回も映画を見に行って
考察をネットに残す


一回映画を見た人がガチ勢の考察を見る


(え!めっちゃおもろい!
また見たくなったわ!)


もう一度見に行ったり、
SNSで考察を拡散したりする人が増える

↓           ↑

そうすると、また考察を見る人が増える

ーーーー



こんな感じです。
これに気づいた瞬間、私は鳥肌が経ちましたよ。

「うわ、これは確実にヒットするな…」
と震えましたね笑



映画を一回見た人がガチ勢の考察見て
一気に映画のファンになって
映画をリピートする

という流れが完璧に整ってます。


つまり、
『一度映画を見たお客さんを
ガッチリ掴んで離さない』
仕組みができてたんですよね。


で、この考え方がビジネスをする上で
ほんとーーーーうに大事なんです。




<3、『来てくれたお客さんの心をガッチリ掴む』>





この考え方は、言ってしまえば
『一度来たお客さんにリピートしてもらう』
という考え方なんですけど


ではなぜ、
この考え方が大事なのかというと


ビジネスの世界では
新しいお客さんを探してくるよりも
今いるお客さんに
アプローチする方が楽だからです。


例えば、

常連さんに「またきてね!」というのか
初めての人に「またきてね!」というのか。

これなら、絶対に
常連さんの方が来る確率高いですよね。



これは副業ビジネス(得に情報販売)でも
同じことが言えます。



過去に一度、
商品を買って満足してくれた人に
新しい商品をオファーするのと

過去に一回も、
商品買ってない新規の人に
新しい商品をオファーするのでは

成約率も全然違います。

(当然、すでに商品を買っていて
満足した経験のある人の方が売れます。)



実際、私は””副業コーチ””の他に
飲食店のコンサル業も経験したことがあるのですが
やはり新規のお客さんをとるのは
常連を店に呼ぶ100倍は難しいのです。


そして、

経済学の有名な法則である
パレートの法則を引用すると、

『企業の売り上げの8割は
2割の顧客が作っている』のです。


これはつまり、

同じ人が何回も
リピートしてくれるから
売り上げが上がる

と言うことですね。



だからこそ、
私達が副業でビジネスをする時にも
リピーターを増やす(新規を既存に変える)
という視点が必要不可欠だというわけです。


こういったブログ記事一つとっても、
読んでくれた人に
またリピートされるようなコンテンツを書く
というスタンスが大事

ということですね。(私自身自戒をこめて。)


今回の話を一言でまとめると、

『売りあげを立てたければリピートを意識しよう』

これが『君の名は、天気の子』が
ヒットした理由を分析して出た結論でした。


あなたにとって学びのある記事であれば幸いです。
また別の記事でお会いしましょう。




PS.




こうやって筋道立てて考えていくと、


謎を作ることで、
映画を見てくれたお客さんを
逃さない仕組みを作り、


アニメ映画の興行収入歴代上位を更新した
新海さんのマーケティングセンスに
恐ろしさを感じます笑



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それでは、読んでいただきありがとうございました!



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