50音でつづるマインドセット・い「石の上には3ヶ月でいい」

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「石の上にも三年」という言葉は誰でも聞いたことがあると思います。
私が若い頃には何かというと「石の上にも三年という言葉があるように、何でも3年はやってみないとわからないから頑張りなさい」と言われたものでした。
その頃は今ほど気軽に転職などができる時代でもなかったので、そういうものかと思って聞いていましたが、現代はどうでしょうか?

「石の上にも三年」という言葉の意味ですが、これは具体的に3年という月日を言い表したものではありません。
冷たい石の上にも3年座り続けていれば暖まるということから、長い期間辛抱すれば報われることを例える言葉です。
3年経てば変わるというよりは、物事の成果が出たり、新しい環境に慣れるにはそれなりの年月がかかる、という意味にとらえるのがいいと思います。

では実際に長い年月をかけていろいろなことを判断していくほうがいいのでしょうか?
私はそうは思いません。
むしろそんなに長い年月を費やしていてはその間にくるかもしれないチャンスを逃してしまう可能性のほうが高いのではないかと思っています。
もちろん、特殊な技能を身につけるとか、要件として長い月日を必要とする場合は別です。
しかし、速い速度で情報が行き交う現代において、何もかもに時間をかけるというのはあまりいい方法ではないと思っています。

物事を判断する場合、特に新しいことを始めた時に、それを継続するか、見切りをつけるかを決める目安としては三カ月くらいが妥当だと思っています。
その代わり3ヶ月はとにかく一生懸命それに取り組むことが大事です。
中途半端にやっていては真偽のほどを判断できるまで状況を理解することができないからです。
3ヶ月間真面目に取り組んでみて、悪くないと思えればそのまま継続すればいいと思います。

重要なのは感触がいまひとつだった時です。
ここで「石の上にも三年なんて言葉もあるしなぁ」と考えてしまうのはお勧めしません。
感触がいまひとつなのにはそれなりの理由があるはずです。
一度立ち止まって、いまひとつだと思う理由を自分なりに分析してください。
そこで自分に問題があると思えば、それを改善しながらまた3ヶ月続けてみて下さい。
もし、いまひとつだと思う要因が自分では変えられないものであるときは、慎重に考えたほうがいいでしょう。
せっかく始めたからと、そのことだけにとらわれてずるずると続けることが、マイナスになる場合もあるからです。

物事のやめ時や変え時を判断することはとても難しいことです。
なので、なんか違うな、と思ったときには必ず立ち止まって考えてみましょう。
立ち止まって考えることで新しい考えや、今まで見えなかったことが見えるようになる場合もあります。
一度決めたことを貫くのも大切ですが、そこに執着しすぎて大事な分岐点を見逃さないように気を付けてください。

あなたの生活が豊かで素敵なものになりますように。
それではまた。

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