はじめての妙高山 登山

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9月に入り、朝晩は秋を感じる風になりました。
「もう少しで山の紅葉がきれいな頃か~」と山登りしたいしたい病の私。
って、なかなか山には行けないだけその思いは募るばかりです。

そこで今回は、私の山登り経験の中でも思い出の登山についてお話します。
ある夏の日、日本百名山の一つで新潟県にある、別名「越後富士(えちごふじ)」と言われている「妙高山(みょうこうさん)」にチャレンジしたお話です。

私は、何度かソロ登山の経験があります。
でも私は決して登山経験が豊富なわけではありません。私のように登山経験が多いわけではないのにソロ登山ってはっきり言ってお勧めはしません。私も無理をしないように心掛けています。
そんな私がソロ登山する時に頼りにしているのは、他の登山者さま。登山している方を道しるべや頼りにしてい歩いています。もちろん、登る前は情報収集をします。

「妙高山」に登りたくなった時も、情報収集をしました。
その結果、妙高山は「登山者が多いわけではなさそう」ということと「月曜日は登山者がさらに少なそう」ということ。登山の予定は月曜日です。
不安を抱えながら「登山者がいなかったら…途中断念して燕温泉を満喫しよう」と、とりあえず”燕温泉登山口”を目指し車で向かいました。

燕温泉の直前に無料駐車場があります。駐車場には公衆トイレがあります。登山道にはトイレがない情報を仕入れていたので、もちろん利用しました。綺麗に整えられてるトイレでした。
トイレ棟の隣には、登山道の案内地図がありました。燕温泉登山口からは、右ルートか左ルートを選択することが必要だと改めて確認し、こじんまりとしていて趣のある燕温泉街を進みます。するとすぐ正面に見えてきた「薬師堂」。こちらも綺麗に整えられて居て、扉は開かれお参りしやすいようになっています。参拝し先に進みます。

私は、左ルートは変化に富んだコースという情報を仕入れていたので左ルートを進もうと思っていました。すると「あっ!分岐点に、人が居る!!」思わず嬉しくなりました。居るのは男女2人。どうやら、右に行くか左に行くかで迷っている様子です。私は「左は変化に富んだコースらしいですよ」と、持ち合わせた僅かな情報を早速そのお二人に伝えました。そして、ラッキーなことに、3人で左の道を進むことになりました。

青い空、8月らしい暑さを感じながら歩きだしました。少し歩くと湧き水があり水分補給。さらに僅かに進むと硫黄の匂い。そこには、暑い中でも湯気が立つ場所がありました。手前の石には「赤倉温泉 源泉」と、かいてありました。左にすぐ山肌、右に水の音を聞きながら、すれ違うには、立ち止まりが必要なほどの細めの道幅を進んでいきます。しばらく行くと、なかなかの細道。しかも、足場が緩いので足を置くと足場の細かい赤土が「ザザー」と崖下に落ちていきます。思わす腰が引けてしまいました。こんな時役に立つのはヨガで培った瞑想です。「心が大事」と不安を俯瞰しクリア。恐れを置いて前に進みます。今度は沢越えです。沢越えと言っても、ちょっと大股に一歩でひょいっと沢を越え向こう岸に渡りました。しばらく、赤茶色の岩場を無邪気に流れる水を見ながら進みます。
正面方向には上下に滝が見えます。「称明滝(しょうみょうだき)」と「光明滝(こうみょうだき)」と思われます。
右の山壁はダイナミックな岩の地層が目に入り見上げればところどころにごつごつした岩が見え「かっこい~」を連発。霧が山に向かう様子なども目に入りテンション爆上がりです。
まもなく「胸突き八丁(むなつきはっちょう)」ゾーンです。木陰に、大きめの岩が階段状に積み上げられています。股関節と大殿筋を意識しながら登っていきます。この頃には、歩き始めの夏の暑さは感じられず涼しさを感じるようになていました。しかし、汗はとめどなく流れていました。
顎から汗を滴らせながら、1930m、六合目「天狗堂(てんぐどう)」に到着。祠があります。ここまで来た感謝とこれからの楽しみを願い手を合わせると「早速ご利益か?」と思うほどの平坦で歩きやすい道を進み、すぐに2070m、七合目です。そのまま左側の木々の間から時折見える景色に、どんどん期待を膨らませながら、2120m、8合目に到着。草とコケに覆われた山肌に穴が開いていて、手や顔をかなり近づけると風穴から冷風が出でくるのを感じられました。ここから進むほどに期待していた景色をパノラマで楽しめるようになります。その景色の中に大きな湖もあります。その湖はナウマンゾウで有名な「野尻湖」と思われます。
そして、2260m、9合目「鎖場」です。岩肌を垂れるロープを掴み上り、鎖に持ち替え更に上り「どうやって作ったんだろう」と不思議でならない大岩の外周に整備された細い階段状の足場を進んでいきます。すると大岩の基地ゾ
ーンに入ります。溶岩を思わせる黒岩が重なっています。それを上るほどに、雲はどんどん下に、空の青さは冴え、ご近所のピークさんたちの距離は近くなり、まるで山のご機嫌も感じられるような距離感です。
そして、いよいよ妙高山ピークです。登山口前の駐車場のトイレを出たのが午前7時15分。約4時間30分の道のり。途中にはマリオだったら超でっかくなりそうな大きな笠のキノコや、マリオも思わずタイムしそうな赤いキノコの他、もののけ姫の「こだま」を思い出すキノコのようなものや、イチゴ、草花を見たり、時々有る蜂ゾーンを無事に通過したどり着いたてっぺん。そこには流れる年月を感じる石でできた祠があり、お神酒が備えられていました。石には仏像の彫刻があり、騎乗した姿の、地蔵に見えます。これが、南峰のピーク(妙高山の最高地点、2454m)から守る「妙高大神(みょうこうだいじん)」のようです。
妙高大神の脇には、テーブルロックがあり妙高大神と並んで腰かけると、絶景を堪能できます。そして、左手奥には三角点のある場所、北峰が見えます。
しばし景色を楽しみ、北峰へ向かいます。
「日本岩(にほんいわ)」という巨大な鋭い岩を眺めたり、両サイドに背丈より高い草木が茂る道を進み、すぐに南峰に到着。すると、三角点を正面にした右手から、一人二人…と登山者が到着。お隣の「火打山(ひうちやま)」からソロで縦走の方やソロトレランの方など、30分位で4人ほどが到着。私たちと同じ方向からも、一人二人ほど到着。おにぎりをたべたり「あれが焼山(やけやま)、あっちが火打山、向こうも天気が良ければ富士山も見える」とか「これがチャルメラ草、こればコケモモ」など教えてもらったり、山情報を交換したり、写真を取り合ったり、誰かのドローンに手を振ったりと30~40分ほど、和気あいあいと過ごしました。
私は、急登下山に自信がなかったので「帰りは燕温泉で分岐したもう一つのコースの方が良いのかな」と思っていましたが、そこで教えてもらった話によると”そのまま戻った方が良い”とのことで同じルートを下山。下山はやはり滑る箇所が多かったです。中腹に向かうほどに霧が立ち込め木陰は湿っぽく感じました。私にとって一番の難所、登り口近くの「足元ふわふわ崖ゾーン」も無事にクリアし下山しました。戻った登山口は穏やかな天気でした。
「雨が降らなくて、風が強くなくて、よかった」と、胸を撫でおろしました。

無料(できれば寸志)で入れる温泉は、男女別の「黄金の湯(こがねのゆ?
おうごんのゆ?)」と、グリーンシーズン限定の「河原の湯(混浴)」があるようで、私は「黄金の湯」につかることにしました。服を脱ぐと、足や腕に、アザができていました。痛みのないアザは勲章のように思え誇らしい気持ちにさせてくれました。しかし、もうひとつの試練。黄金の湯は、熱めのお湯なのです。焦らずゆっくりかけ湯をし徐々に慣らして入泉。乳白等のお湯は、なめらかで、疲れた肌を、いたわってくれているように感じました。

と、このように登山と温泉まで日帰りで楽しんだ「はじめての妙高山 登山」。
遠くから眺めるとモリモリした印象の「妙高山」は、アドベンチャー系の山でした。
私にとっては厳しめの山でしたがアドベンチャー(冒険)を楽しめたのは、登山口そうそうの分岐点での出会いのお陰です。出会った2人とすぐに会話が弾み励まされながら登頂下山できました。
山登りで出会う人はみんな素敵な人ばかりですが、この2人はプロのスポーツ選手で運動神経良し考え方や言葉の選び方、話の内容、センスの他気遣いも抜群でホント救われました。
1人だったらそうそうに諦め温泉巡りをしていたところです。
素晴らしい景色と達成感を求めて目指した「妙高山登山」で一番の収穫は出会えた人の素晴らしさです。回想する度に笑顔になっちゃいます。心からの感謝感謝感謝~でいっぱいです!
そして、あなた。最後まで読んでいただきありがとうございます。
このこぼれるほどの幸せな気持ちがあなたにも連鎖しますように!
と願って「はじめての妙高山 登山」のお話を終わりにします。

ではでは、またね~♪

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