専業シュフについて

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私の世代の女性は、ちょっと難しかったかもしれない。
自分の母親世代はまだ専業主婦、せいぜい外に働きに行くと言っても、パート程度だったりしたので・・・

普通に働くお母さんと言ったら、農業・自営業・パートさんみたいな?あとは、専門職だよね。医療関係、教育関係とかさ。

ところが、その私たちが高校、大学になると、キャリアウーマン!男女参画!とか。
専業シュフ(あえてシュフとしますね。主婦とか主夫とかいるし)は甘え!と突然、路線変更があったんですよね。

私も流されやすい若い娘さんだったので、そうか・・・これからは、男などに頼らず自立して生きていくのがカッコいい・・・と思ってしまったのですが、、、

冷静に考えたら、専業シュフ、必要です!!
いくら、機械が発達して食洗器だの、洗濯機だの、IoT家電などが発達しても。
それを有効利用するための下準備は誰かがやらなきゃいけないわけですよ。

食洗器だって、汚れた食器を食洗器に入れる、洗剤をいれる、などなど下準備しないとダメなんだよね。それがまたまためんどくさかったりする。

そして、食洗器に頼り切った生活をしていくと、ちょっと個性的な食器を買わなくなるんだよねー。
「あ、これ、食洗器入らないじゃん」と買うのを止めてしまうんです。
そして、画一的で食洗器に入りやすい食器ばかりになっていくんですね。
美しい繊細な器は、カタログの中だけ。
渋い重厚な焼き物は、茶碗も、湯飲みも使えない。

洗濯ものだって、洗濯機に入れる、そしてたたんでしまうという後の作業はどうしても誰かがやらなければいけない。

他にも、銀行やお役所関係、郵便,こまごまとした用事など・・
専業シュフというのは必要な存在だったのです。

そして、家庭内のことだけじゃなく、専業シュフが必要であるという理由は・・・

「実は専業シュフが文化の担い手であった」ということなんです!!

習い事って、なかなか時間ないとできない。
だけど、シュフの人たちって週に一回くらいでかけたいから、ダンス習ったり、ヨガやったり、茶道だの華道だのの伝統芸能だったり・・・
そうなると、そういう専門的な道具類などを扱うお店が潤う。
街中に着物をきて歩く女性が増えることもあるだろう。
男性のシュフが近くにいたら、DIY、力仕事なんかを気軽に頼めたりしてみんな便利なんじゃないかなぁ。

お祭りなんかが盛り上がる。
日々、女性たちが地元つながりやってるので、普段は働きに出ている男性たちも、奥さんつながりで仲良くなる。
そうなると、子供同士も、なんとなく仲良くなり、どこの誰がどういうことをして、どういう問題を抱えているのか見えやすくなる。
児童虐待やいじめで苦しむ子供が減るかもしれない。

さらに、専業シュフが地元に常駐することによって、地元の商店街などが発展する。
専門店で買い物をする機会が増えるから。
お茶はお茶屋さんで買った方が実は安いし美味しい。そして、お茶屋さんと顔見知りになって、いろんな情報交換ができる。人脈ができる。
お肉屋さんで、端っこの肉の切れ端をサービスでつけてもらえたりする(笑)
自分で梅干し作ったら、別のご家庭のうめぼしと交換して味を見あったりするわけです。

そうやって、実は、文化が継承されて行っている。

専業シュフこそ、今まで日本を下支えしてくれていた存在で、必要な存在なのではないだろうか、と私は考えるようになったんですね。

別に仕事したかったらすればいいし、自分の生き方だから、キャリアを目指す!というのもアリだと思う。

ただ、今の現状の会社組織、お役所組織って「男が男のために、男が働きやすいように」作られたものだから・・・
女性が一生働くんだったら、起業した方がいいと思う。それかフリーランス。
既存の組織の中で、のびのびと働ける環境を見つけるのは大変だしねぇ。

だって、普通の会社に勤めたら「女」であることを利用するか、「女」であることを捨てて「中身オッサン」として働くかの二択じゃん。
そんなの誰も得してないし。
男性だって、そんなの嫌だよねぇ。

共働きで時間がないなら、お手伝いさんに来てもらえばいい。
家事だけのことを考えたら確かにそう。
だけど、家庭内文化の継承という意味では、お手伝いさん、家政婦さんは、それだけの意味しかないんだよねぇ。

それだったら、共稼ぎをする場合、どちらかのご両親と同居して、家のことをしてもらうという方が、機能的。

そこで、「毒親!」という問題が発生する。

毒親と一緒に暮らすような地獄より、共稼ぎで文化の継承なんてできない時間に追われた生活してストレスMAXで働いた方がマシ!
という・・・

誰かがやってくれているだろう、だから明日もその次の日も、変わらない風景みられるだろう・・・
そういう風に漠然と思っていたけど、専業シュフが絶滅すると、それは不可能となる。

私、キャリアウーマンとか、毒親とか・・・この問題が、一つの目的の上に作られたものなのではないかなとちらっと考えちゃうんだよね。
だってどんな親も毒親じゃん。毒親という概念がなかったころから、ずっとみんな毒親だよねぇ。
何をいまさら・・・。まぁ、犯罪は別だけど・・・。
ある程度の毒っぷりだったら、まぁ、フツーだよ。親と子で共に学びなおし、癒し合えばよろし。

色々本が出て、読んでるとそうかなって思って、やっぱりそうだ!って思い込んで、実は、気づいたら、大事なものが破壊されている。
なんか手品みたいだけど・・・「見えるものは信じるな」。派手に見える動きは目くらましだったりするんじゃないかな!





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