「気」をもらっちゃうって?~境界線のお話

記事
コラム
人のお話を聴く仕事をしているとよく言われるのが
「気をもらっちゃうでしょう?」
「引っ張られるでしょう?」
ということ。

長時間お話を聴いたあと、疲れることはあります。
集中から解放された心地よい疲れです。


しかしどんなにしんどいお話しを聴いても、プライベートにまでそれを引きずったり、こちらが思い悩んだりすることはありません。

ところがニュースなどで悲しい内容が語られたり映画を観る時は、涙腺ゆるすぎるだろー!というくらい感情移入するタイプです。



おそらく、話を聴き続けられる人というのはスイッチを持っていると思われます。

それを私は「境界線」と呼んでいますが、「今からは話を聴くぞ」というスイッチをオンにすると、自分と相手の心の間に境界線が引かれ、相手の気持ちに寄り添ったり共感することはすべてこの線の外側(相手側)で行っているイメージ。

人間ですから、相手の考え方や選択が全く自分とは違うと思うこともあります。そこで生まれた「私の」思考は線の内側(自分側)だけで起こり、外側に流出することはありません。

だから話を聴いていてジャッジもないし(しないではなくて「ない」)
ましてや説教なんてありえません。

アドバイスはちょっと例外的で、基本的にはしないけど求められたら「私の場合はこうかな」というようなことはお話しすることがあります。

もう本当にどうしていいかわからない時、誰かの「こうやって切り抜けた体験談」は勇気をくれるからです。
(体験談、成功秘話って聞くとワクワクしませんか)


相手のネガティブな話を聞くと自分まで調子が悪くなってしまう方は、
こんなふうに自分と相手の間に境界線を引くイメージを持って会話してみるといいかもしれませんよ。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す