プロの仕事の評価って・・

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デザイン・イラスト
いわゆる小説やエッセイ、コラムなどを書く文筆家、絵を描くイラストレーター、デザイナー、漫画家の仕事への評価の基準って何なんでしょう。おそらくは唯一の経済的価値=「原稿料」なのではないかと思います。
現状、プロの仕事の「価格」「報酬」としてはそれしか評価の物差しは無いでしょう。もちろん本等が売れた分だけの印税収入というのもありますが、これは結果に対する歩合制のようなもので厳密な「評価」としての価格ではないでしょう。
ではその原稿料の適正価格っていくらなのか。もちろん大人気作家とそうでもない作家では差がつくのは当たり前ですが、これが正直よく分かりません。
マンガなんかでは昨今、webマンガが隆盛ですがこれが原稿料がとんでもなく安い、と言う話を良く聞きます。
新人漫画家やイラストレーターがSNSに溢れているせいもあるでしょうが1ページ(1枚)数千円とか酷いのになると2、3千円とかいう話をSNSではよく流れています。以前もTwitterのTLにイラストを5千円で描いてくれと依頼を受けて、リテイク出されまくったあげくに原稿料が高いと言われてキャンセルされた、と言う酷い話が流れてました。けっこう今風の絵の上手い人ですよ。
いまや個人がSNSで仕事の依頼や受注が簡単にできる時代になってそういう話が増えてますが、聞いたことのないようなweb関連の法人までがそのようなことを平気でしています。契約書をキチンと交わせよ、という話ではありますが契約書交わすどころか口約束だけだったり、契約自体がクリエイターに極端に不利になっていたり、罠だらけ。
私が昔連載していた業界新聞では4コママンガ一本、1万円の原稿料でした。これ、高いのか安いのか当時はよく分かりませんでした。(今でもよく分かりませんが 苦笑) 2年ほど前に4コママンガの依頼を受けて描いた時は相手から原稿料はいくらぐらい希望ですか? と訊かれて、全然今の相場が分からず、「昔1万円で描きました」と言ったら1万8千円払ってくれました。これもなんだか口頭の言い値で原稿料が決まるようないい加減さですが、マトモな会社だったのか悪くはない金額だとは思いましたけどね。
だって4コママンガは普通のストーリーマンガや今時の精緻な描き込みが半端ないイラストなんかに比べれば遙かに手早く描けます。ネームから下描き、ペン入れ、仕上げまで1時間もあれば描けちゃう。(ぶっちゃけ背景とか要らない 苦笑) 
だからといって手抜きではありませんよ。アイデアひねり出すのに七転八倒しますから。正直、そっちの方が描くより時間かかります。でも「描く作業の労力」からいったら4コママンガのコスパは高いとは思います。
今はネットに凄い描き込みをする神絵師さんと言われる人が数多にいます。イラスト一点に数万円の支払いがなされてもおかしくないような実力を持った絵師さんたちがゴロゴロしてますよね。そういう絵がたくさんUPされて見慣れてるせいか創作者への評価がデフレを起こしてるような気もします。出来ればそういう実力のある創作者が正当な評価(=金額)を得て創作を続けられることを祈ります。

不思議の銀座の女の子32ページ目.jpg
私は気張って描いてもこの程度ですけどね。(苦笑)

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