なぜ簿記が難しいと感じるのか

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X(旧Twitter)などで簿記勉強者の発信を拝見したり、私の知り合いで簿記試験の勉強をしている方と話したりしていると、


「簿記は難しい」という声をよく聞きます。


様々な理由があると思います。簿記には特有の専門用語や概念が多く、これらを理解し適切に使いこなすことが求められます。例えば、「借方」と「貸方」、「資産」と「負債」などの用語は、初心者には理解しにくいことが多いですよね。


ただ、最大の理由は何かと問われたら、
私は「範囲が広い」ということに尽きるのではないかなと思っています。


今、手元に簿記2級のテキストを開いているのですが
簿記2級には商業簿記と工業簿記がありますよと。
で、商業簿記には、
・銀行勘定調整表
・商品売買
・手形および債権債務
・有価証券
・固定資産(減価償却、購入売却除却、減損など)
・リース
・引当金
・外貨取引
・税効果会計
・本支店会計
・連結会計 
などがありますし、


工業簿記にも
・材料費計算
・労務費計算
・経費計算
・個別原価計算
・総合原価計算
・標準原価計算
・直接原価計算など
多くの論点があります。


簿記の各論点や取引ごとの仕訳はそれほど複雑ではありません。


しかし、その数が多いため、
どれをどのように覚えるべきか、
どれを忘れてしまったのか...というのが難点となります。


なので、総合問題を解いたりすると、各論点を忘れてしまって
解けないところが出てきて、
「全然できなかった。覚えたはうなのに忘れてしまった」
などの自己嫌悪に陥ってしまうことがあるわけです。


でも、大丈夫です。


こんなに膨大な範囲を1度で覚えきれる人なんていません。
合格者の方にお話を伺っても、
何度も忘れて、覚えなおしたという話を聞きます。


忘れることは学習の一部です。完璧を求めるあまり、
一つ一つの論点を必死に覚えようとすると、
逆にストレスが溜まってしまいます。


そこで、大切なのは「忘れて、覚え直す」こと。
何度も繰り返すことで、自然と頭に定着していきます。


簿記学習は、範囲の広さが難しさの原因です。
しかし、それを乗り越えるための方法はシンプル。
「忘れて、覚え直す」を繰り返すこと。
気楽な気持ちで、繰り返し学習を楽しんでみてください。
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