企画書の作成(ターゲット編)

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ビジネス・マーケティング
前の記事で最後に少しだけ触れた「ターゲット」について

たかがターゲット...と思っている方はすごく勿体ない!
ゲーム企画書に限らずターゲットがより具体的で鮮明なことは、企画の根幹であるコンセプトが明確なのとかなり近しいのです。

例えばゲーム企画書で1,2位を争うくらいに目にするのはこれです
【ターゲット:20~30代男性】

ゲームなので大体やる層って確かにこの辺り或いは広げて40代とかでしょうか?確かに間違ってはいないんです。

ただ、これだけを見てどういう人に向けた企画かって絶対わからないですよね?本当に20~30代男性全体ですか?
ということは結構な確率でコンセプトがフワッとしている企画書になるわけです。

コンセプトが明確な程、ターゲットが明確なのです。


勘違いされがちなのが、「ターゲットは広い方がいい」と思うことです。
そういう人もたまに居ますし、少しの方が遊ぶよりもそれは勿論たくさんの方に遊ばれた方がいいに決まっています。

ただ、企画書におけるターゲットはパイを狭める話ではなく、「企画を尖らせた先に誰がいるか?」ということです。
コンセプトと繋がった先に定めたターゲットが多くいるのであればそれは素晴らしい企画です。

もう少し具体的に書きますと、
「30代男性」ダメです
「RPG好きな30代男性」まだダメです。RPGという括りは世に溢れてます
「美少女RPG好きな30代男性」もうちょっとです。美少女と何ができるRPGなんでしょうか?美少女が出るRPGもゴマンとあります。
「ファンタジー世界で結婚・生活などしたい30代男性」
ここまで書いておいてワーディングの選出が下手くそですみません...
(PRG要素も消しちゃいましたが、JRPGのファンタジーライフ感だと思っていただければなんとなくイメージつくかなと)

要は3次元に興味がなく2次元のキャラと生活や「キャッキャウフフ」がしたい方向けということになります。

当然これだけではどんなゲームかはまだわかりませんが、こういう人が喜ぶセールスポイントが機能として書かれているものになります。
例えばベースRPGなんですが、好きなキャラと同棲できる機能やちょっとした生活感のあるゲームになったり

コンセプトはこの記事の趣旨じゃないですが、例えば
「憧れのRPGで生活感溢れる体験」とかでしょうか?

現実世界では求めてない、離脱したい生活感をゲームの中では感じたい人って多いのではないでしょうか?


さて、勿論これが面白いと感じるかどうかは主観的な話ですので、前回の記事のように何かしら説得材料を集める必要はありますね!
しかし異世界転生などが流行り今もなお安定した人気ジャンルであることはまさにうってつけの好材料ですし、ファンタジー×生活感をテーマにしたコラボレーションやネタを盛り込むこともただの「RPG」って括りだけで進めてたときよりも一歩進めやすいのではないでしょうか?


今回はほんの些細な話でしたが、こういうテクニックや筋書きなんかがの積み重ねで、点と点を線に、線と線で面にすることで説得力を増すことが企画を通す上では重要な考え方となりますので覚えておきましょう!
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