ゲルとは? ~ゲルの特徴と歴史~

記事
学び

ゲルについて


ゲルは、寒天やこんにゃく、プリンに代表されるソフトでウェットな材料です。
私たちの身体も殆どがゲルで出来ています。
では、具体的にゲルとはどんな物の事を指すのでしょうか?

高分子は、分子が沢山繋がってできた細長いものです。
この高分子が化学結合や絡み合いなどで網目構造を作り、水などの液体を含んだものがゲルなんです。

スケッチ-162.jpg


寒天や蒟蒻は約95%が水、ゼラチンで作ったゲルは約90%(濃度によって異なります)が水です。
DSC_2501_R.JPG
寒天は日本人にはお馴染みのゲルです。プリンやヨーグルトにも寒天が使われています(全てではありません)。

人の身体は60~70%が水です(年齢によって変化します)。
人の身体はタンパク質(アミノ酸がたくさん繋がって出来た高分子)で構成されたゲルですね。
水を含んだゲルはハイドロゲル、オイルや有機溶剤を含んだゲルをオルガノゲルと呼びます。
一般的には、ゲルと言えば水を含んだハイドロゲルの事を指すことが多いです。
では、液体を含まない高分子の網目構造体はゲルじゃないのかというと、
そうではありません。
液体を含まないドライなゲルを、キセロゲルと呼びます。
例えば、シリカゲルがそうです。

photo1.jpg

シリカゲル(ある程度吸湿すると、写真のように変色するものもあります)

吸湿剤としてよく使われますが、化学研究や食品・工業用原料の製造においては、不純物を取り除く吸着剤として大量に使用されています。
見えないところで私たちの生活を支えている重要な材料です。

他にも、特殊な方法で液体を気体と入れ替えて作る「エアロゲル」もあります。エアロゲルはキセロゲルとは別の分類になります。
この続きは購入すると読めるようになります。
残り:4,370文字 / 画像9枚
ゲルとは? ~ゲルの特徴と歴史~ 記事
学び
500円
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す