起業するときに参謀(右腕)は必要なのか?

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7年後の2017年、宮部新(竹内涼真)は宣言通り、六本木に自分の居酒屋「二代目みやべ」をオープンさせる。そこに、高校生でSNSのフォロワー数70万人のインフルエンサー・麻宮葵(平手友梨奈)が店にやってきて、未成年の飲酒事件を起こす。葵と同行していたのが長屋龍二(鈴鹿央士)。なんと宿敵「長屋ホールディングス」の会長・長屋茂(香川照之)の長男の長屋龍河(早乙女太一)が龍二の保護者として警察にやってくる。この事件を通して、葵は長屋と新の間にある怨念のようなものを知ることになる。

2カ月間の営業停止を終えて再開した「二代目みやべ」の宣伝ビラをまいていた新を、今度は龍二が葵を同乗したバイクで撥ねてしまう。軽傷で済んだ新のもとへ龍二と葵が見舞いに行くとともに、龍二も葵も「二代目みやべ」で働くことに…。

ここで注目したいのは、葵が恋心を宿してどうしても新のもとで働きたいと食い下がるシーンだ。次々と「二代目みやべ」に必要な改善点を上げていき、社長=新の隣には戦略を立てる自分のような人物が必要だとアピール。そして、最後に葵がなぜ「二代目みやべ」で働きたいのか理由を聞いた新は、葵をマネージャーとして迎え入れたのである。

日本の歴史を振り返ると、戦国時代に甲斐の武田信玄には山本勘助が、そして、豊臣秀吉には黒田官兵衛という軍師いたように、会社経営者には時流を見通すことができ、勝利に導く戦略を立てることができる参謀が必要だと言われている。

しかし、私が思うにその参謀といえども社長に絶対服従、意見はすれど自分の才能に溺れていない人間であることが第一条件であると。起業するときに勘違いしてはいけないのが、脱サラ前の会社の同僚や幼なじみ、同級生、クラブ活動の友達を社員として雇い信用しきってしまうこと。雇ってはいけないというわけではない。どんなに人脈が広かったり、特別な技術を持つ人間や人柄が良かったとしても、過信している人間は、いずれは自分を裏切ると思っていて間違いはない。

このブログの第一話で語ったように「こんな会社にするんだ」という強い思いがあるならば、自信を持って一人でやりきること。アパレル産業の雄であるユニクロの柳井会長が「10回新しいことを始めれば9回は失敗する」と言っている。起業するときは、他人に頼ることなく自力で1勝をもぎ取りに行くべきであろう。ただ、どうしても人手が必要なときはある。その時は、就業規則を手渡し、競業避止義務を厳守することを大前提に雇用すべきだ。

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