カウンセリングは責めないし変えようとしない

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わかりやすいのは「コーチング」との比較だとわたしは考えています。

コーチングは、相手を「変える」事が前提です。
自分を変えたい、新しいスキルなどを身に付けたいからお金を払ってでも来るわけなので。
時にはコーチが生徒さんのこれまでの欠点を指摘する場面もあるかもしれません。

クライシス・カウンセリングの師である下園壮大先生はトレーニングの際に、「変えようとするからがけ崩れ(クライエントが心を閉ざすこと)が起きる」と度々指摘してくれます。
変えようとしちゃいけないんです。

心を病むほどに追い詰められている人は、「だから駄目なんだ」「こういうふうに変えたら?」と周りから何百回も聞かされてそれが的外れな(正論だったとしても)助言と捉えたから、どうして良いかわからなくなって、最後の手段として一縷の望みでカウンセリングに来たんです。
カウンセラーから「変えろ」メッセージを受けたら、すべての希望が絶たれたと絶望して自殺しかない、と思うかもしれない。そのくらいカウンセリングにおいては「変えろ」という態度はタブーだとわたしは思っています。


クライシス・カウンセリングでは、9メッセージというものを基礎として学びます。
まずクライエントを「味方につける」ために発するべきメッセージが9つあります。
その最初の4つ、つまり、カウンセリングが始まったらまず発するべきメッセージは次の4つです、

お 「おおごとだよね」
き 「聴いているよ」
か 「変えようとしませんよ」
せ 「責めていませんよ」

心が消耗しきったクライエントにこのメッセージを受け取ってもらえるように様々な技を使う。
まずは「味方になる」
これがコーチングとカウンセリングの最大の違いだとわたしは考えています。
ですから、カウンセリングに警戒心を持たれている方にはそう伝えて安心させてあげてください。

これをお読みになって、「じつはカウンセリングを受けてみたい」と思われた方、お待ちしております。
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