【新築一戸建て】「風水と家相」

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契約の直前に観相家がプランを見て、玄関が鬼門に当たっているので、プランを変える様に言われて困ったことはありませんか?
建築の時期も、今年は大殺界で、建てる時ではありません来年の節分が明けにしないと悪い事が起こると言われて困っていませんか。
家相は、環境学の1分野である風水の亜流です。本命卦も生まれ年で吉方を決めますが、同じ歳に同じ日に生まれた人は全て違う場所で生活を営み、違う人と暮らしています。
占いは古代から人が経験した事の傾向や統計的な見地に基づく判断基準です。
 絶対では無く傾向です。 然し、導師が言う言葉には重みが有ります。物事を決めようとしている時に不安にするだけの観相家は、真の観相家では有りません。
 設計士が法律、敷地の高低差測量、排水勾配、近隣環境を調べて、道路から車がどの様に敷地に進入できるかを設計して、駐車場や玄関位置を決め、融資の審査をして契約をしようとしている時に、間取りの図面だけを見て、玄関はここはダメトイレも鬼門でダメと意見する観相家の存在に困っている方はとても多いいのです。
 真の観相家は、例え鬼門に該当していても費用も掛けず、最適の建築時期や解決方法を示してくれる人なのです。
 北東の道路なのに観相家に鬼門の玄関を良くないと言われて狭い路地を南に回って雨の日家に入るのにとても苦労している人がいます。
 トイレはここではダメと言われて配置を変えて、道路斜線制限で設計地盤面を上げることが出来ず水の流れが悪くて排水が詰まり困っている人がいます。
 風水や家相を鑑定する時は、先ず始めに、設計図の北を子午線でなく、磁北の北に合わせているかを確認しましょう。
風水も家相も 「真北」では無く「磁北」で見るものです。
 家相の盲点ですが、磁力線は移動することをご存知ですか。 2018年11月にサイエンス誌で磁北は1年間に55km移動する事が発表されました。
2022年2月2日国土地理院は磁北が5年前に比べて0.3度西にずれた事を発表しました。
 家相は一律では無いのです。常に家相は変わるのです。絶対では無く、変化する物なのです。 家相盤でトイレの位置が鬼門から外れる様に設計しても、鬼門は移動しますので意味がないのです。
家相は風水があって初めて成り立ちます。
どんなに家相のいい家を考えても、風水の悪い立地に新築しては、家相の役を果たしません。
風水は飛鳥都を作る時、中国から輸入された都造のお手本です。
 家相も建築確認申請の無い大昔、建物を建てる時の手引きとして中国から輸入されたものが江戸時代に日本流にアレンジされた物です。
 北東に鬼門、南西に裏鬼門の凶相が有ります。 日本列島は北東、南西に長いため鬼門、裏鬼門がたまたま当てはまり、戦の多いい時代は、厄除けの北東、南西方向が海では無く領地なので敵が攻め入る方角と重なり鬼門封じの神社などが造られ、日本に定着したものです。
そして、家相は日本独特のものになっています。
北東の鬼門は古代中国で蒙古が「敵」=「鬼」として北東から襲来してきたので、万里の長城=門を築いた事に始まる説や、南西の裏鬼門も偏西風や季節風が吹く方向です。 風下に炊事場が有ると火事の際に家に火が廻るのが早まることや、春になると黄砂が家の中に入って来てしまう事を予防する意味で裏鬼門としたなどの説があります。
 また当時は汲み取り厠でしたので、風下に厠を造りますと家中に病原が蔓延しやすいので凶とした説も有ります。
現在のトイレは水洗で汲み取り建物内にトイレを造ります。
当時の厠に該当する物は現在では浄化槽ですが、観相家が浄化槽を鑑定する事は殆どありません。
 玄関も鬼門方向は日の出、日没の日光の照射角度が低い位置になります。武蔵と小次郎の戦いのシーンと同じく、侵入者の背中に日を背負うので主から見ると侵入者は顔がまぶしくて見えにくく成ります。
 正門を南に作ることは、電気がない昔は明るい方角なので侵入者を見つけやすいので理に適っていますが現在では鍵穴に砂埃が詰まりやすく一概に良いとも言えません。
階段が家の中心ではいけないとも言われますが、昔の家は家の中心に、窓を作れませんでした、電気のない時代は、登り降りるのが危険なため、中心は良くないと言われたものです。今では窓も天窓も照明器具も有りますので何も問題は有りません。
 家相では2階建てを凶相としています。
大昔は2階建てを建てる事自体を想定していなかったことも理由です。
 現在は2階建ても3階建ても普通にあります。
 超高層ビルに於いて家相を鑑定する場合は
全階層を鑑定する事に成ります。
全てを鬼門から外す事も不可能ですので、高層マンションに暮らす住民は鬼門を考えると皆不幸になってしまいます。
向かい合うアパートで玄関が鬼門で有っても家賃は安くありませんし、住民も不幸では有りません。
 そもそも、鬼門は360度の内、90度が鬼門に該当します。 家の床面積を小さくする程鬼門に当たる場所が多くなってしまうのです。
観相家に鑑定してもらって、建てられた方の家を見ても、全ての吉相を満たしている家は、殆ど有り得ません。
 家相を満たした家を作るためには風水の吉相な土地であること。
南東道路に面した広い土地に50坪程の平屋を建てないと吉相にはならないことになってしまいます。
すべての敷地の長所を生かせる住まいづくりをすることが住みよい家造りの基本です。
プランは敷地の使い方を考えて造った家の方が暮らし易い家が造れます。
 家相は車の無い時代、電気のない時代の物です。 現在家相を語るなら旧家相では対応ができなくなっているのです。鑑定で生活をしている人は、絶対の存在で無いと鑑定ができないので、吉や凶と言い切りますが、天動説と、地動説と同じく、建築技術は日に日に進化しています。家相や風水を鑑定する場合は時代に見合った鑑定をしなくては、不幸になるだけです。
敷地を見ないで、間取りだけを見て吉凶を伝える家相鑑定は如何なものでしょうか。
ましてや悪い事だけ伝えて、家をこれから建てようとする人を困らせる鑑定は有ってはなりません。

現地に立たないと分からない環境は多くあります。
建築に大切なことは 技術の進歩で改正され、事件が起こり改正される建築基準法こそ、日本の土地を調べて考えてた、健康で文化的な生活を送るための家を建てる際の目安で法律なのです。

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