【危険】擁壁のある土地 チェックすべき4つのポイント

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家作りで土地探していると
不思議と格安な土地と出くわすことがあります

駅近で小学校区も同じで回りの土地よりも1割、2割安い
となればほれ込んでしまいますね

その物件に擁壁があったら話が全く変わってしまいます

表題の写真は2021年7月に起こった熱海の土砂災害の写真です

擁壁付きの土地を購入すると
土砂災害の加害者の立場になるリスクを背負うという事を
理解してください

コンクリートや間地ブロックで出来た擁壁も
経年劣化がありますので永遠ではありません
孫子の代を考えると安易な対応は出来ないことを理解してください

それでも
擁壁のある敷地を購入したい場合に押さえておかなければならないことを
書いておきます

1、擁壁のある土地はどう危険か?

1-1、逗子がけ崩れ高校生被害

「逗子がけ崩れ高校生被害」で検索すると
2020年2月2日に起こった事故の記事がヒットします
逗子擁壁.jpg
驚くとともに胸の痛む事故でした

被害者にはなりたくないですね
同じくらい加害者にもなりたくないですね

この崖部分の所有者はマンションの住人です
所有者は加害者という立場になりました

同じように擁壁にある土地を所有するのは
大きなリスクを持つという認識が必要です

そこまで頭に入れた上でいま検討中の土地は割安でしょうか?


購入しようとしている土地の擁壁はそんなに恐ろしいものではないはず
と思いたいですね
それでしたら
以下のことをチェックしてください
・擁壁高さが2m以下
・確認申請
・検査済証
・目視検査
詳しく書いていきます

1-2、擁壁は見えないところにもリスクが潜む

擁壁には見えないところにもリスクが潜んでいます

擁壁がある
  ⇓
元々は斜めの地盤だった
  ⇓
擁壁の内側は盛土、擁壁から遠い側は切土
  ⇓
支持地盤が斜めになっている
  ⇓
不動沈下の恐れがあり一部深基礎にしなければならないことも
擁壁断面のイメージ.jpg


2、2m以下?

2mを超える擁壁は工作物として確認申請が必要です
そのため勾配のある土地の造成の時擁壁は2m以下で納めるように
計画されることが少なくありません

なので
確認申請書や構造計算書や検査済証がなくても仕方がない
という事になります

遊園地で身長150cm以下の方は乗り物に乗れません
というところに行ったら
子供は背伸びして150cm以上に見える様にします

現場でも2m以内に納めるような工夫をしますが
130cmの子が150cmというような
「無理でしょう」と思えるところもあります

2m以上あるのに2m以下と説明されることもあります
ご自身で実測して確認してください

3、確認申請・検査済証

2m以上の場合確認申請と検査済証が必要です
必ず入手してください

大きな造成地では個々の宅地に分けて申請していないと思われます
全体での申請書と検査済証の閲覧とコピーを入手してください

間取り相談でこの話をして
相談者の方が不動産屋さんに
「確認申請書と検査済証のコピーが欲しい」と話したところ
「そんなことをいう客にはこの土地は売らない」と言われてしまったそうです
すごい開き直りですね

正規に取引できない土地を安く売りつけようという事だったのですね

4、目視検査

2m以下の場合は検査済証が無いので現地で確認することが必要です
・2m以下であること
 2m以下であることを実測する2m以上あったら基準法違反の擁壁です
 それ自体が違法になりますので決して購入しないでください

・亀裂がない事、ひび割れがない事
 「多少の亀裂やひび割れがあっても不可ではない」とする記述もありますが
 業界の都合もあって書いています。購入しないでください

・水抜き穴が3㎡以内に配置されている事
 縦横で1.7~1.8m間隔に配置されていることを確認してください
 水抜き穴の直径が75mm以上で水が流れているか流れた跡があることを
 確認してください

まとめ

最終的には自分で責任をもって判断しなければならないのが
家づくりです
一生をかけて返さなければならないローンという借金を背負うことに
成ることを考えれば
当たり前のことだとお考え下さい


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