弟の自死・家族の断絶を乗り越えて

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心理コンシェルジュの綾と申します。
みなさまに寄り添う証としまして、同じ境遇、苦悩、心痛、悲哀、などの感情をシェアできる証として、情報公開しました。
宜しくお願いします。

●振り向いてくれない母
幼少期より(母親からの)ネグレクト(育児放棄)により、物覚えがついた頃は、自分の気持ちを我慢するようになっていました。

大好きな母に、振り向いてもらえない、愛してもらえない気持ちの葛藤や不安、悲嘆や憂鬱が幼い頃からつきまとう日々でした。

母は幼い頃に父親を亡くしたせいか、何でも一人で抱え込んだり頑固で気性が荒い面があり、私の幼少期より、言葉がキツかったり突発的に感情的な態度をとることは多々ありました。

母は、私の成人後に統合失調症を発症しましたが、その前駆症状(予兆となるような症状)だとしても、子供の私が知る由もありません。

私は逆に、母に冷たくされたりする度に、「私が頑張れば、お母さんは振り向いてくれるんだ!」と信じ、勉強や部活など一生懸命取り組んできましたが、
高校進学と同時にアルバイトを始め、母の負担を少しでも減らすため学費を賄い、母を喜ばせるため生活費を渡してあげたりしてました。

大学に進み、さまざまなカウンセリング理論を学ぶうちに、心の葛藤を克服してきましたし、心の辛さを乗り越えるために始めたヨガを追求し、ヨガインストラクターとして自立するまで、人並み以上に熱心に取り組んできました。

●弟の自殺
「心の安らぎを得られるヨガを極めれば、何があっても大丈夫」と思っていた私が、奈落の底に落ちた出来事が、最愛の弟の自死です。

心の病がある母から愛情を拒絶された弟は私以上に傷つき、痛み、苦しむ不安や無力感を、私以上に感じていました。

大切な家族が引き裂かれ、どうすることもできない境遇の中で、最愛の弟を失い、涙を流すことしかできない自分が情けなくて悔しくて、どう過ごしたのかも覚えていません。

何度も何度も弟のことが心に浮かび、その都度涙が溢れ、その心情が何ヶ月も続いていました。

「こんな経験、誰にも相談できないし、理解もしてもらえない」と、心に閉じ込めたまま日々を過ごしてきていた日に、ふと高校生の時同級生だった友人と会う機会がありました。

久しぶりの旧交を温める中で、その親友へは今まで伝えてこなかった、母との確執、母に愛してもらえないジレンマ、わが子のように想っている弟への愛情など、私の心に閉じ込めてきた想いを堰を切るように、時が経つのを忘れて何時間も話し続けました。

友人も一緒に泣きながら共感してもらえましたが、話せば話すほど、涙が止めどなく溢れるのと一緒に、悲しみが癒され包まれる、不思議な温かさを体感しました。

私が体験したこの解放感は、スピリチュアル的なものではなく、心理学説としては「カタルシス効果」「暴露療法」などとして広言されてます。

私は医師ではないし、専門知識も多くはありませんが、この体験は、最愛の弟からのメッセージだと思いました。

「自分の辛さは、誰にもわからない」と思い込んで、ひとりで孤独なまま、痛さや辛さを抱え込んでしまっていませんか?

その辛さ、私にはとても、とてもわかります。
人に伝えられない痛さや辛さを持ち続けていた私なので、どんなことでも受けとめますし、決してご遠慮なさらないで下さい。

「悲しみは人と分かち合うことで半分になる」と言う言葉があります。

最初の一歩は勇気がいりますが、心を開いて打ち明けていただければ、きっとあなたの心をいたわれます。

このブログをを見ていただけたのも、何かのご縁...大事にしたいと思っております。
あなたのお力に、少しでもなれれば嬉しいです。

                        心理コンシェルジュ 綾

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