交通事故①支払われる賠償金の中身をご存知でしょうか

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法律・税務・士業全般
交通事故の被害者になった時、相手の保険会社の担当者と話をすることになります。
そのとき、担当者の話す内容は専門用語があって把握できないことも多いのではないでしょうか。
しかし、分からないからYESにしてしまうと、賠償金が本来よりも低額になる可能性はとても高いです。
相手の保険会社と交渉する際に知っておくと良い情報をこれから複数回にわたってブログ公開していきますので、ぜひご活用ください。

賠償金というと、「結構大きい事故で被害もひどかったので、○○円で!」といったどんぶり勘定ではなく、実は支払いの内訳はとても細かく決められています。
事故の内容によって、支払い項目は変わってきますが、多くの人が該当するのが以下の支払い項目です。


・物損:車両の修理費用などの損害に対する支払い(事故時の車両の評価額などによって判断されます)
・治療費:ケガの通院による治療費(保険適用外なので10割の金額になります)
・通院交通費:病院への通院に要した費用(妥当なルートであることが必要です)
・休業損害:治療のために仕事を休んだ場合の所得補償です(勤務先での証明書類や収入証明が必要です)
・後遺障害逸失利益:後遺症が残ったために、仕事が制限されるなどによって将来にわたり収入に損失が発生することへの賠償です(原則として、後遺障害等級に該当することが必要です)
・後遺障害慰謝料:後遺症が残った場合に支払われる慰謝料です(原則として、後遺障害等級に該当することが必要です)
・入通院慰謝料:入院、通院期間の長さに応じた慰謝料です。

更に死亡事故の場合には、遺族に対して下記内容の支払いが行われます。
・死亡逸失利益:被害者の死亡によって損失した、将来にわたる収入の損失への賠償
・死亡慰謝料:被害者が死亡したことによる遺族の精神的苦痛への賠償


以上が一般的な支払いの内訳ですが、非常に細かくそれぞれ性質が異なります。
実は対象になるはずの項目があるのに、提示されていないといったケースも考えられます。
保険会社が交渉してくる際には、各項目ごとに金額を提示してきますが、それぞれの性質・相場が分からないと総額で納得できるかの判断のみになってしまいますね。



次回は、各項目の金額を決めるモノサシが実は複数ある、ということについて書いていきます。
次回もまた是非ご覧ください。




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