小論文の書き出しに関するNG行為と重要ポイント

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小論文の書き出し方 

こんにちは。ハルタです。
今回は「小論文の書き出し方」について解説します。
採点者に「いい書き出しだな」と思わせるような
小論文の書き始めについて、説明していきます!


前テーマに共通する書き出し方

小論文は大きく2つに分かれています。それは、
「社会的テーマを課す小論文」と
「個人的テーマを課す小論文」です。

まずはどちらのテーマにも共通するポイントを押さえましょう。

【書き出しの重要ポイント】
冒頭の一文目で問われていることに答える

小論文の書き出しで、まず押さえなければいけないのは、
「問われていることに答える」ということです。

問題文で「理由を書け」と問われているのに「理由」を述べない人や、
「具体例を示せ」と言われているのに具体例を出さない人がいます。
最初は「理由」を書こうとしていたのに、色々な寄り道をしているうちに、
「理由」とは違うところに着地してしまうのでしょう。

ですので、少し説明をしたあとで「答え」を書くのではなく、
「書き出し(=1行目)」で「”問い”に対する”答え”」をダイレクトに書きましょう。

小論文の書き出しに関するNG行為

2つのテーマに共通するポイントとして、
「書き出し」に関するNG行為を2つ説明していきます。

NG①1マス空けずに書き出す

小論文では、新しい段落の1マス目は空けるのがルールです。
「書き出し」では、1マス空けてからはじめましょう。
原稿用紙に関するルールですので、初歩的なミスはなくしていきましょう。

NG②心の声(無駄な前置き)を書く

「私はそのテーマについて今まで考えたことがありませんでしたが、…」
「私が○○というテーマについて思いつくことはあまりないのですが、…」
というような無駄な前置きを書いた後で
「問いへの答え」や「主張」を始める人が多くいます。

しかし、大学側がチェックしているのは「内容」よりも「書き方」です。
無駄な前置きや心の声は必要ありません。

小論文を書きなれていない受験生によく見られるミスですので、
必ず避けるようにしましょう。

社会的テーマに関する書き出し方

では、次に、「社会的テーマ」に関する書き出し方について解説します。

ポイント①:「思う」と書かない

「書き出し」で「私は、〇〇と思います」と書く受験生が多くいます。
間違いではないですが、あまり「思う」は使わないほうがよいでしょう。

「小論文」を入試で課す際、大学側は受験生に
「小論文」と「感想文」の違いを理解していおいてほしいと考えています。

読書感想文を書くようなノリで、小論文を書かないでほしいのです。

したがって、「思う」と書きたい場合は
「考える」「感じる」などで代用したほうがよいでしょう。

ポイント②:「問い」が複数ある場合は「段落」を変える

これまで「書き出し」に関するポイントとして、
「まず”問い”に対する”答え”を書く」と述べました。

しかし、問題によっては「問い」が複数あることがあります。
このような問題文の場合、「意見」「理由」「解決策」をすべて
「書き出し」(=最初の段落)に書くわけにはいきません。

その場合、後で書くことになる「答え」は
必ず、段落を変えて書きましょう。

【「問い」に対する「答え」を書く位置】
・小論文の書き出し
・新しい段落の冒頭

個人的テーマに関する書き出し方

最後に、「個人的テーマ」に関する書き出し方について解説します。

個人的テーマの場合も、まず一文目で「”問い”に答える」ことはマストです。

(書き出し例)
「あなたが、終末期医療に携わるとしたら、どういう点に気をつけますか」
→「もし私が終末期医療に携わることになれば、
  私は、〇〇に気をつけて看護に従事したいと考えます」

このように、「問い」に正しく「答える」ためには
「問題文」をなぞる形で答えることが一番です。

問題文の文言を繰り返すことは、
「私は、あなたの質問をしっかりと理解して答えていますよ」
とアピールすることでもあります。

また、「前置き・説明」を書いた後に
「問題文に対する答え」を書く受験生がいますが、
まずは、「問い」に対する「答え」を先に書きましょう。


以上が、小論文の書き出しについてのポイントでした。

基本的なことが多かったかもしれませんが、
考え方として押さえておくポイントがあったと思います。

書き出しは慣れれば問題なく書き始められるようになりますので、
回数を重ねて書けるようになっていきましょう!
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