記事のターゲットを設定するのは、読者の心に響きやすい記事を書くためです。職業や性別、生活スタイルなど、詳細なペルソナを設定することで、記事の臨場感が増し、アクセス数やコンバージョンが稼ぎやすくなります。
実際、フリーライターの古賀史健氏が執筆した著書「20歳の自分に受けさせたい文章講義」(講談社、2012年)によれば、記事の読者対象を「特定の一人」に絞ることは、言葉のベクトルが明確になるため、「その他の人々」にも届きやすくなると言います。逆に、多数派に書かれた記事は、誰からも喜ばれない文章になるとのことです。
このように、記事のターゲットを絞ることは、記事の臨場感やある種の巻き込み力を増やす上で重要です。
私は、このペルソナを設定する技術を、SEOライターになってから、習得しました。逆に記者時代は、ターゲットを絞るライティング技法について知りませんでした。
つまり、記者として執筆していた記事は、ターゲットが絞られておらず、訴求力の低い記事になっていたのです。記者時代は、企画書を制作するのに苦慮していましたが、おそらく、このペルソナを設定する技術の不足が影響していたのだと考えられます。
ペルソナは、自身の体験のみならず、ヤフー知恵袋やXなど、インターネット上で情報からも生成可能です。記事制作だけでなく、商品やサービスの開発にも役立つ技術ですので、ぜひ実践してみてください。