企業にとってメディアは何を意味するのか

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ビジネス・マーケティング
消費者の嗜好が多様化する中、顧客との関係性を強化するために自社でメディアを持つ企業も多いと思います。

企業が保有するメディア、いわゆるオウンドメディアは、企業にとって何を意味するのでしょうか。

古賀ら(2014年)は、本質的に備えるオウンドメディアの即自的意義について、次の3つを挙げています。

まずオウンドメディアは、実店舗への誘導や購買促進(O2O)、製品購入の促進を目的しているとのことです。つまり、オウンドメディアは、商品や企業イメージを発信し、印象形成を促す場であることを意味しています。

続いて、オウンドメディアは、普段購入しているブランドを切り替える可能性の高い普通の顧客に注目していると言います。このオウンドメディアの特徴は、深い製品知識と高い消費者関与を持つ顧客を対象にした従来のマーケティングと異なるとのことです。

最後に古賀らは、オウンドメディアでは、口コミをソーシャルメディア、誘導をペイドメディアといった具合に他媒体との連携を射程に入れているとしています。

これらをまとめると、オウンドメディアは、消費市場での流動性を高い顧客に対し、ほかのトリプルメディアへの誘導を視野に入れつつも、自社の商品や製品への印象形成を促すための情報媒体だといえるでしょう。

少し学術的な内容となってしまいましたが、ぜひご参考にしていただけますと幸いです。

参考文献集
古賀広志、柳原佐智子「オムニチャネル戦略におけるオウンドメディアの意義」『2014年春季全国研究発表大会要旨集』経営情報学会(2014年)、pp.193-196


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