紫微斗数は、星君がどの宮殿に住むかによって、判断が変わってきます。
例えば、夫妻宮で紫微星が住んでいたとしましょう。
紫微星は斗父と斗母の長男です。兄弟で最も尊敬されており、一番の地位があります。
紫微星が夫妻宮に住んでいたら、理想の結婚相手に求めるタイプは、皇帝さんのように、人に尊敬され、地位のある人を望んでいるということです。
それでは、夫妻宮に誰も住んでいなかったら(空宮)、どうなるのでしょう。
空宮の方、おめでとうございます。
人は皆、神になるために修行をしています。
空宮とは、あなたが生まれる前に、この欲望を超越してしまったということです。つまり、あなたは神に近いということなのです。
夫妻宮が空宮の方は、パートナーなどいなくても、自分自身だけで完璧なんです。
恋愛相手や結婚相手は、自分が足りないから、足りない部分を補うために探すのです。
田宮が空宮なら、家に執着心がないということです。こういう人は、家があっても、自分の家にすみません。
この原理は、般若心経に記されております。
人は、人として生まれ、十二因縁に執着し、苦を味わいます。
もし、あなたのパートナーがお金に執着しない人だとしましょう。或いは家や子供など要らないと考える人だとしましょう。
こういう人はダメ人間だから、付き合ってはいけないというのが社会一般の常識なんですが、そういうときは紫微斗数の命盤を見てみましょう。もしかして、凡人ではないかもしれません。
それでは、命宮が空宮だったら、どうなるのでしょう。自分さえも要らないのでしょうか。
命盤が空宮の場合、その家の子供ではありません。何らかの使命を以って、どこからか、転生してきた命です。
凡人の人生は、苦労かもしれません。でも、ご安心ください。苦しい今生を終えたとき、あなたの魂は誰よりも先に浄化されるのです。