あなたの看護実践の背景にある理論

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 看護学生・看護師さんのケースレポートや看護研究の相談で多く寄せられるものが、『どんな理論を使えば良いか分からず、困っています。』です。

 皆さんの看護実践を振り返るケースレポートや看護研究で用いられる看護理論として、以下の3つを知っておくと良いでしょう。
1)大看護理論:「看護とは何か」を説明し、看護の包括的な概念枠組みを捉えたもの。
→ナイチンゲール、ペプロウ、ヘンダーソン、オレム、ロイ、トラベルビー、ワトソンなど。

2)中範囲理論:社会学的な理論で、大看護理論よりも具体的な患者現象を説明するもの。
→役割理論、保健行動理論、家族理論、危機理論、死の受容過程モデル、症状マネジメントモデル、発達課題理論など。

3)実践理論(小理論):患者さんの問題を解決するためにこの方法(手法)を実施しましょう、という理にかなった方法の“理”にあたるもの。技術理論。
→酸素吸入療法、コミュニケーション技法、注射法、温・冷罨法、医学的知識に基づく技術論など。

 あなたの看護実践、患者さんとの患者ー看護師関係の背景には必ず何らかの看護理論が隠れています。そのため、いろいろな理論を知っておくと目の前に起こっている現象と理論がつながって、日々の看護実践が面白くなっていきますよ。そうするとケースレポート作成も怖くありません。

 私のような看護研究者はつねに「この看護実践、患者さんの反応、起こった現象には、どのような理論(概念)があるのか」を探求しています。
 なので、ケースレポートでのあなたの実践にどのような理論を適用すると良いか考えるのが大得意なんですね。ご依頼者さまからじっくりと実習や看護の場面をヒアリングした上で、この理論がフィットするのではないか、とアドバイスさせていただいています。
 皆さん「こんな関係のない話ばかりごめんなさい。」「話がまとまっていなくてすみません。」とおっしゃるのですが、とんでもない(^ ^) 
一見、関係のなさそうな話に思えても、実は看護者自身が心の中ではそこにひっかかりを持っていることが分かったり、自分はこう思っていたけど話しているうちに違うことが気になってきた、と気づくこともよくあることです。
 ご依頼者さまの頭の中にあることを、何でも良いのでとにかく話していただくことを大切にしています。

 ケースレポートを書かなければいけない、どう書けば良いのか分からない、看護理論が思い浮かばない・・・・ご相談いただければ何らかのアドバイスはできますので、お困りの際にはお気軽にご連絡ください。

Finn20



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