高齢者の救急搬送を回避するための支援

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 ピークは越えましたが、2022年7-8月のCovid-19第7波は病院だけでなく、高齢者が利用される介護施設にも大ダメージを与えました。
 私は大学院所属の研究者でありながら、現場密着型で在りたいため、そして現場の看護師さんや介護士さんの研究活動サポートのため、週に数回のペースで臨床に出ています。コロナの第7波では、現場のスタッフすらも全員感染し、業務に就くことができない状況でしたので、私のような研究活動中心の看護師でも一人最前線でコロナ患者さんのケアをしなければいけない、過酷な状況でした。
 まず、自分の施設で発熱、体調が悪くなった高齢者を病院に連れて行きたくても、病院には同様の患者があふれているため、受け入れてくれる病院がない!!救急外来のスタッフも介護施設のスタッフもギリギリの状況で最善の医療・介護の提供しようと頑張っていました。

 そんな中、現場の介護士さんと「高齢者の救急搬送」について意見交換しました。看護師として、現場の介護士さんが安心して高齢者の介護に専念できるよう私たちもしっかりできることをやらねば・・・と決意を固めた経験でした。

高齢者の救急搬送を回避するためになにができるんだろう?

◆今日の論文◆
高齢者の救急搬送を回避するための支援
1)慢性疾患のセルフケアの促進
2)かかりつけ医療へのアクセスの拡大
3)病院ーかかりつけ医ー介護施設の電子カルテ、医療記録の連携強化

Richard G. Stefanacci,et al:keeping older adults out of the emergency room
2)と3)は個人でできることではなさそうですね。まずは、1)から。
 高齢者は少なくとも1つの慢性疾患を持ち、高齢者の77%は少なくとも2つの慢性 疾患を抱えていると著者は述べています。心臓病、がん、脳卒中、糖尿病の4つの慢性疾患は、毎年全死亡者のほぼ3分の2を占めている、と。
 この慢性疾患の管理をしっかりして、生活の質を向上させることが結果的に医療費を削減することが証明されています。

Finn20





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