「怒りの勝負師」

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【パチンコ屋】





6歳の時
当時住んでた三郷の駅前に
イトーヨーカドーがあった。

日曜日になると
自動車でそこまで買い物に行き
色々買い出してた。
(*´-∀-)フフフッ

でも当時住んでた三郷団地には
タジマショッピングと
ピーコックと言う
大きなスーパーがあった。

しかし父親と母親は
わざわざ駅前のヨーカドーまで
行かなきゃならない訳があった。

それは
三郷団地内には
父親と母親が大好きな
パチンコ屋が無かったから。

なのでたまに
駅前にパチンコをしに行き
ついでに買い物して帰る。
(((o(*゚▽゚*)o)))

三郷団地には
全く娯楽施設が無くて
図書館すらなかった。


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【釘の位置】





パチンコ屋に行くと
いつも暇になるので
俺も母親から玉をもらい
打たせてもらった。

パチンコは
6歳の俺がやっても
結構楽しい。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

パチンコ玉を
チューリップに入るように
上手く勢いを調整するのに
凄く夢中になれてしまう。

でも全然命中せず
あっという間に終わり
全然続ける事が出来ない。
(´・д・`)ショボーン

なぜならパチンコ台は
玉がなかなか入らない様に
絶妙に釘の調整がされてた。

6歳の俺でも玉が明らかに
チューリップの手前で弾かれ
入らない事がはっきりと見え
なんとなく解ってた。

しかし
この頃の俺じゃ釘の調整を見て
球が入りやすい台なんて解らず
適当に選んでしまってた。


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【フィーバー】





母親と父親は
なんとなく釘の調整が解り
入りやすい台を見つけられ
選ぶ事が出来てるようだった。

しかし
その台がフィーバーしても
長い時間続かないと
すぐに台を変えてた。

それを見てた俺は
出そうな台を選んでもらい
その台で打ってみた。
((o(*´∀`*)o))ワクワク♪

すると今までよりは
チューリップに弾が入るけど
フィーバー時間が凄く短い。
|ω・`)ショボーン

なので俺は
出来るだけチューリップに
連続で弾を入れ続けないと
全然続かない事が解る。

しかしどんなに頑張って
チューリップに弾を入れても
フィーバーが一瞬で終わり
全然続かなかった。

この時俺は
俺が下手なのか
台が悪いのかよく解らず
何か凄く悔しい思いをしてた。


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【当たり台】





ある日
また父親と母親のパチンコに
一緒に連れてってもらった。
(*ノ∀`*)ウフフ♪

しかし
相変わらず全然長続きせず
すぐに終わってしまう。

そして
つまらなくなってしまい
もう終わりにしようとした。

そして
最後にもう1回だけ
台を変えて打たせてもらった。

しばらくその台でやってると
なぜかチューリップに
弾が入る数が多く
フィーバー時間が長い。

俺は
見る見る内に玉が溜まり
箱が一杯になって行った!
ヾ(*´∀`*)ノ

すると母親が来て
「もう帰るよー」と言い
俺のパチンコ台を見た。


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【長居無用】





すると母親が
「当たってるじゃない!」
そう言って驚いてた!

そこに父親も来て
「すげーな!」と
ビックリした顔をした。
( ゚Д゚)スゴイ

でも台を見た父親は
「この台に長居しないで
早く帰った方が良い」
そう言って来た。

父親のその言い方に
何か嫌な予感がした俺も
フィーバーも丁度してないし
終わりにする事にした。

そして今ある玉を持って
景品交換所に行き
玩具と交換してもらう。
ウフフ♪(。-艸・。)

俺は
帰りの車の中で父親に
何で長居しない方が良いのか
聞いてみた。

すると
「当たり台の情報を店から買い
それを客に売る奴もいる」と
そう教えてくれた。


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【情報屋】





そして
「その商売をしてるのは
ヤクザだから危ない」
そう教えてくれた。

俺は
そんな商売をしてる奴が
三郷なんて言う田舎に
いる訳ない気がしてしまう。

事実三郷団地に
ヤクザなんていなくて
どう考えても変だと感じた。
オヤオヤ(*´゚д゚`*)?

そこでどこのパチンコ屋で
そんな人を見たのか
詳しく聞いてみる事にした。

すると父親が言ってたのは
職場の東京のパチンコ屋で
そういうヤクザがいると
そう言ってた。

そこで俺は
「別に三郷の店なんだから
関係ないじゃん」と
父親に言ってみた。

すると
父親が言葉にどもり
ようやく本当の訳を白状した。
o(*`ω´*)o


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【ギャンブル脳】





どうやら父親は
フィーバーした快感を覚えると
ギャンブル脳になるから
味合わせたくなかったようだ。

この時俺は
「ギャンブル脳って何だ?」
そう感じてよく解らない。
ワカラナイ┐(´~`)┌ 

なので父親に
途中で切り上げさせられた事に
何だかイライラしてしまう。
(# ゚Д゚)プンスコ

この後俺は
この事を根に持ってしまい
もうパチンコなんてせずに
側の江戸川土手で遊ぶ事にした。

この時父親と母親は
「少しだけパチンコしたら
すぐに迎えに行くからね」
そう言ってた。


そして俺と弟は
江戸川土手で土手滑りをして
迎えに来るまで遊んでた。

しかし凄く夢中になってるのか
1時間以上たたなと迎えに来なくて
母親と父親の方が
ギャンブル脳な感じがした。

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