14 節制

大アルカナの14番目、節制です。

対応する星座は射手座になります。

天使が杯の中の水を移し替えています。

この天使はミカエルとも言われています。二つの杯は潜在意識と顕在意識とも言われ、その二つの絶妙なバランスを取り持っています。特に意識であると考えなくても、ある二つのバランスをとると考えて良いと思います。

左足は地面につけており、これは「地」のエレメント

右足は水に入っており、これは「水」のエレメント

ミカエルの分類は「火」のエレメント

背中に生えた翼は「風」のエレメント

を示すとも言われ、魔術師同様、四つのエレメントの統合を示します。

額の円は太陽の象徴であり、錬金術では金を意味します。この金は物質的な金だけでなく、人生の目標、達成すべき主題です。

胸の四角と三角の組み合わせは四大エレメントと三位一体の融合を意味します。個人的には、タットワの五代元素における四角＝地と三角＝火の融合とも思います。元々、地のエレメントは他の三つのエレメントの統合とも言われます。そこに火の精神性が加わるというイメージです。こうすることで、射手座の対応にもしっくりします。

遠景には太陽があり、目標までの道が見えています。

あくまでもバランス、技術の努力は必要ですが、ゴールが見えているカードです。

射手座は高い精神性を持ち、情報や知性の収集、統合をし、より高い次元に昇華する力があります。まさに、上記の内容を示す星座とも言えそうです。

相反する二つの統合。これまでのカードにも多く見られるテーマではありますが、このカードはそれらを対立にさせたままでなく、融合、調和させることがテーマです。

そこには多大な努力が必要になると思いますが、挫けず、頑張っていきましょう。