3 女帝

大アルカナの3番、女帝についてです。

対応する惑星は金星、これは愛と美、女性性を表す星であり、女帝もまたそれらを体現するカードとなります。

3は対立する2つのものから、新しく作り上げられる事をも表し、創造性を示します。2つの対立から創造をするのがこの3である女帝です。決して、その2つの対消滅ではないのです。

優雅な佇まいは、安定性を象徴します。左下のハートは愛を示し、描かれた金星は二重に愛を強調します。

手前の穀物は豊かに実り、豊穣、繁栄を意味します。背後から流れてくる川の清流も、豊穣には欠かせない要素です。

服は繁栄、豊穣を表す果実が描かれています。

総じて、このカードは女性原理を示し、愛、豊穣、繁栄を表します。

この繁栄を人にあてはめたら、妊娠の可能性、とも読み解けます。

細部にこだわらず、全体を見る必要がある、とトートの書には書かれています。トートの書では違うデザインのカードではありますが、その考えは通じるものがあると思います。

ポジティブな意味としては豊穣や繁栄、女性的な魅力、セクシーさとして現れます。ひとつ前の女教皇と比べてみるのも面白いかもしれません。

これがネガティブになると、だらけや贅沢、自分本位、過保護になります。けじめが無いことは、結婚の延期やなあなあの関係にもなりえそうです。

過ぎたるは猶及ばざるが如し、という言葉を思い出させるカードとも言えそうです。とはいえ、とても良いカードであるのも事実。豊穣に胡坐をかいてはいけないのかもしれません。