今後、お金の失敗をしないための『年収450万会社員が3,400万円の借金を背負い、自己破産した話 第3話』

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マネー・副業
④また借金 自動車ローン 280万円を借りる

Yさんの投資案件の紹介

不動産投資を始めたのが、2019年9月、そこから約1月しか経たない間に、自分は既に次の案件のカモにされていた。

不動産投資では、相場では約1,700万円の物件を約2,680万円で購入し、初期費用についても全てローンをすることになってしまった。約1,000万円以上はカモられたことになる。

詐欺師は、カモを見つけたら骨の髄までしゃぶり尽くす。それを自分で経験した。

自分は、2019年10月には、不動産投資案件の次に、Yさんから自動車ローンを利用した投資案件を紹介されていた。これは、自動車ローンで借りたお金をYさんに貸して、Yさんが借金の返済分+配当(元金の1%〜2%)を渡してくれるというものだった。実際に車は購入せず、自動車会社とグルになって、車を買う体にしてお金を借りる。いわゆる「空ローン投資」と言われるものだった。とは言っても、当時の自分にそんな知識はなく、「そんな裏のやり方があるのか。すごいな」と感じていたほど、無知で馬鹿だった。

自動車ローン投資の詳細

借りたお金 280万円Yさんに渡ったお金 約243万円自動車会社の手数料 約27万円

毎月の返済分 25,018円毎月の配当予定額 24,300円(243万円✖️1%)

ただし、ただし、配当と返済に関して、きっちりと払ってくれたのは、3ヶ月程度だった。その後は、連絡をしても1週間〜2週間に1回LINEの返信があればいい方で、1ヶ月返信がないこともザラにあった。

2020年2〜3月頃から、コロナが広がったこともあり、Yさんは、「コロナが理由でお金を返すために、今必死になって、事業の立て直しをしている」という連絡はあった。素直だった(というより馬鹿正直な)ため、その言葉を信じ、Yさんが事業を立て直すのを信じて待つことにしてしまった。

ちなみにこちらのお金をYさんに渡す時は、書面などで何もやりとりをしておらず、LINEはしていたが、断片的な情報しかなく、自分がYさんに243万円を貸したという公式な記録は残っていない。そのため、こちらとしても何か督促などの手をうつことができない。また自分も自動車ローンを空ローンとして嘘をついて借りているため、そこへ罪悪感もあるし、最悪詐欺として自分の方が訴えられる可能性すらあった。

被害者が加害者になっているパターンに自分がはまっていた。合法的なことしかやっていなければ、自分でもそれを理由に裁判などで戦える。ただ自分も非合法なことをやっていると、そこを突かれたらどうしよう?とか自分が捕まったらどうしよう?という気持ちが溢れて、対処ができなくなってしまう。当時の自分はまさにそんな状態だった。

自動車ローン投資から学んだ教訓2つ

この自動車ローンから学んだ教訓は2つあった。

①カモと認定されると、限界までお金を搾り取られる

 世の中には、カモがいる。そして、そのカモを見つけてお金を稼いでいる人もいる。搾取する詐欺師は、時間が経過し、世間に広まると搾取する一つの方法が通用しなくなることを知っている。最悪詐欺で捕まってしまう。だからこそ、できるだけ早くできるだけ多くの人からできるだけ多くのお金を毟り取ることを考えている。

 Yさんに関してもそうだと思う。不動産投資をした1ヶ月後に、「自動車ローンを借りて投資をしましょう。安定した会社員だからローンが借りやすいので使わない手はありません」なんて、カモだと思っていないと、言わないだろう。

 そういう人にカモだと思われないようにするには、・決断は1回会っただけではしない・知識を学んで相手に言い返すことができるようにする・外見で人を判断しない

ということが大切になってくる。決断を1回でしないとなれば、帰って一人になった後、言われたことを調べられるし、詳しい人に聞くこともできる。知識を学んでいれば、相手の矛盾点や話題になっている詐欺にも気づける。

また詐欺師というのは、概ね人当たりがよく、清潔感もあって、外見が整っている人が多い。そういう人こそ、怪しいと思う必要があるのだと学んだ。

②世の中にそううまい話はない

 よく考えてみると分かるが、自分は得しないのに、相手に得する話をタダで教えてくれる人はいるだろうか?もしそんな人がいるとすれば、99%の確率で詐欺師であると思っていい。

 ただ詐欺師の人は、「自分も得するしあなたも得する世間にまだ知られていない方法がありますよ。」という風に伝えてくることも多い。そうなると、相手も得するのであれば、自分に勧めてきた理由としてはまだ分かると感じてしまう。実際には、相手にリスクを負わせて自分は安全にお金を得ることができる行為になっているにも関わらずだ。

 またこれは、大手の会社の営業手法にも通じる話だと思う。例えば、定期預金金利1%キャンペーンなどをやっている大手銀行もある。ただ定期預金金利1%キャンペーンの下に小さく文字が書いてあって、3ヶ月間限定ということが多い。目立つように金利を強調し、お金を預けさせて、預金以外の投資信託や保険などの金融商品を買わせようと誘導する目的がある。

 もちろん割り切って、3ヶ月だけ預けるという話ならいいが、銀行の人は営業するために研修なども受けているし、どうやったら契約まで持って行けるかを熟知している人も多い。そういう人の話を断るのは素人には難しい。 世の中にそううまい話はないし、大手だからといって無条件に信頼してもいけないということを学んだ。 自分が信頼してしまった人は、大手でもなかったが、中小・大手問わずこのことは言えるのだと思う。

第4話 ⑤リフォームローン 約350万円をなぜ借りてしまったのか?に続く
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