以前にもChatGPTについての記事を書いていましたが、こっちはまあ……ちょっとしたおふざけ的な、ね! ↓
今回はおふざけモードは一旦横に置き、ちょっと真面目なお話。
人とAIでは、そもそも何が違うのか。
そこから見えるAIとの付き合い方とは……についてです。
人との違いは『個性』の有無
たとえば通行人100人に「人にとっての幸せとは何ですか?」と尋ねれば、100通りの答えが返ってくるでしょう。
お金を稼ぐことが幸せなのか、それよりも自由な時間を持つことなのか。
家族や恋人を大事にすることが重要なのか、自分のやりたいことを突き詰めるのか。
健康で長生きしたいのか、太く短く生きるのか。
お金も恋人も健康も……というならば、どの程度の水準なのか。
似たような回答はあっても、全く同じということはないはずです。
これは、人ならば必ず"思考の偏り"があるからです。
持って生まれた性格や、生育環境。
その後の人生で得た成功・失敗の体験、そこから得た教訓。
そして現在置かれている状況などなど。
いろんなものが入り混じって、その人の現在の考え方を構成しています。
誰一人として同じ生き方がないように、全く同じ考え方を持つ者は二人といない。
この「人によって違うそれぞれの考え方」こそが"思考の偏り"であり、個性なんです。
それに今は多様性の社会ですからね。
いろんな考え方を良しとし、尊重していこうという気風があります。
一言で言えば「みんな違ってみんないい」。
しかしAIにはそれがありません。
当たり前の話ですが、AIは情報の集合体であり、そこに人生など存在しません。
生まれも性格も、成功も失敗もない。
だからそこから生まれる価値観もない。
訊かれたことに対し、既に持っている情報から一定の回答をすることはできても、持論がない。
だから先程の「幸せに生きるにはどうすればよいか」という問いをAIに尋ねると、「難しい質問です」「人によって様々ですが、一般的にはこのようなことが考えられます……」などと、ありきたりな返事が来ます。
人であるならば、それが正しいか間違っているかは分からないけれど、その人なりの答えがあります。
正解のない問いに対し、持論をもって答えられるか否か。
それこそが人とAIの最大の違いです。
人とAIは役割分担
ではAIに意味がないかというと、もちろんそんなことはありません。
訊かれたことや指示されたことに即座に忠実に回答できるのがAIの強みです。
個性や持論を持つのが人で、命令の実行を得手とするのがAI。
ならば人はAIに対し、大きな方向性を示して命令を下すことが役割となります。
AIはそれを形にするのがお仕事。
数学の方程式でも、Xに値を代入しなければYの数値は出てきませんよね。
Xに数値を入れてやるのが人間の役割で、Yを出すのがAIということ。
だからAIの登場で人間の出番がなくなるというよりは、より役割分担が明確になったといえます。
自分の考えをしっかり持たなければならない
逆にいえば自分なりの考え方を持たず、言われたことしかできない人間は、そのポジションをAIに取って代わられるでしょう。
膨大なデータと事務処理能力を持つAIに、人は絶対に勝てません。
勝てないところで勝負するのではなく、人にしかできないこと、つまり個性を持つことが重要です。
人と違ってもいい、完璧でなくてもいい。
自分なりの考え方を持つことが、これからのAI社会に求められます。
ちなみにAIが個性を持ち、自立して思考するようになったらヤバい。
そのときは本当に人の出番はなくなるでしょう。
もうターミネーターの世界。
(私が生きている間にそうなるかは分かりませんが)
とにかく、役割を明確に理解しておくこと。
その役割を十全にこなすため、日頃から自分なりの考えをしっかり持っておくこと。
この2点は忘れないようにしたいですね。
もしターミネーターの世界になったら武装してスカイネットに突撃するしかありませんが、私のことだから真っ先にやられるだろうなあ……。