⚧🌈🏳️‍🌈😨🤜🤪👿👹👉「令和水滸伝」~嫌なことばっかり、そうだ国をつくり直そう!☆77【仲間の輪22】「デジタル&医学&科学vs愛情と怨念の勝利!?!」※×拘留→勾留(逮捕に続く身体拘束)期限

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☆77【仲間の輪22】「デジタル&医学&科学vs
愛情と怨念の勝利!?!」※×拘留→勾留(逮捕に続く身体拘束)期限

 取調室での市川と西塚の様子、脳波・発汗・心拍・心電図の状態も含め、
捜査会議室のデジタルボードにもリアルタイムで記録されつつ
映し出されていた。

 「西塚さんが、長岡麻里子さんの所に通うようになったのは5年前から、
それから間もなく龍馬君が誕生して、西塚さんが命名したんですか?」
 「・・龍馬も朱里も麻里子が付けた・・あいつらの父親が付けたのか!」
 西塚は感情的になって、各計測計の針も激しく振れ始める。

  「あいつらは俺の子供じゃなかった・・」
 「こないだ麻里子が言ったんだ!・・で、調べたら違ってた。
俺の子だと思っていたのに・・騙された・・・」
 「でも、結婚している訳ではないから、別れれば済むじゃないですか」

 「俺は結婚しようと思っていたんだ!」
  「奥さんと別れて?」
 「ああ・・・」

 「奥さん承知しているんですか?」
 「・・・」
 「麻里子さんの事知っていて何も言わない?
離婚しても良いと思っていたんですかね?
奥さんとの間のお子さんて、何歳ですか?」
 「!!・・・」

 0号室の笹田刑事部長や別室の捜査会議室の刑事達は、
 「こりゃあ『可愛さ余って憎さ百倍』」痴情のもつれで決まりだな」
  「麻里子に愛情が無かった事が計画的殺害に繋がったとしても、
それだけじゃ弱いかな?」
 「その後の衝動的ずさんさは?」
 「性格からか、他にも何かあって衝動的になったかですね?」

 「また、だんまりだ。期限がきてしまう」
 「勾留期限ですか?」
  「あぁ・・《もう少し早く頼べば良かった》」

 「麻里子さんは政党支部に出入りしてた件ぶつけてみますか?」
 「そうね」
 ルカは市川に指示、
 「西塚さん、僕お見かけしたんですけど長岡さんが政党に
出入りしていたことはご存知ですよね」
 「!・・・・・」

 「反応弱い?このままだと時間かかるか、
ちょっとショック療法を仕掛けてみますか。
イッチ―、デジタルボードの『現場検証NAGAOKA1動画』を
クリックして、西塚氏が発作を起こすようなら止めて、
そこだけ注意してお願い」

 市川ノックペンで合図して
 「西塚さん、これ見て下さい。現場検証を分かりやすくしたものです」

 市川デジタルボードをクリックすると、ボード一杯に長岡の部屋、
そこに首を吊ってぶら下がっている女性が立体であたかも
そこに居る様に錯覚、
 「うワッ!」
 内容を知っているルカと照子以外は、西塚始め、梅田、
0号室や捜査会議室の面々、リアルで息を吞む。

 そのぶら下がっている女性が下された所から、
ゆっくりゆっくりカメラがパンし、
西塚の方に体の向きを変え、顔を上げ西塚を見て
ゆっくりゆっくりにじり寄ってくる仕草。
 西塚は恐怖で顔や体が引きつり、各計測の針も振り切れる勢い。
  麻里子は西塚と対峙(タイジ)する状態。

 「な・なんで・・・殺し・・た・・」
 「く・来るな!お・お前が・・市議になるなんて言うからだ!」
  「ん・な・なんで・・子供・・まで・・」
  「ち・違う。殺す気は無かった。お俺の子じゃないのに・・
お前が俺を騙したから・・
でも、本当にあの子らまで殺す気はなかった!けど・・
お前を殺ったのを見られたし・・・誰も面倒見られない・・
残すのは可哀そうだと・・・」

 死後3日の麻里子の姿で西塚に向かってゆっくりした動きで進む。
 「ゆ・・る・・さ・・な・・い・・・」
 「ご・ご・ごめんなさい・・許してください・・なんでもします。
なんでも話します」

 ルカは市川にインカムで話しながら、
 「イッチ―、動画もういいよ。西塚氏大丈夫?」
  「はい、大丈夫・・・だと思います」
 「後は、梅さんと一緒に詳細に取り調べして」
 「はい、了解しました。しかし、リアルホラーっすね」
 「う・・ん・・」

 0号室では、笹田が、
 「風間さん、天野さん、ありがとうございました。期間内で完落ちですよ。
本当に頼んで良かった!署長に頼んでこのシステム購入してもらいます!
 でも、怖かったなー。今夜夢に出てきそうです」

 川野や笹田は恐怖で涙目、別室の捜査会議室では捜査陣が、
  「・・怖い・・」
 リアル過ぎて顔面蒼白、言葉を失っていた。

 ルカが怪訝な顔で 
 「オカシイな、AI画像生成プログラムのテストで見た時は
もっと映像がぼやけて甘いはずだったのに代里子、随分はっきりさせたね。
 それに麻里子さんあんなに話してたっけ?」
 「一緒に確認してましたけど、音声が手に入らなかったので
一般的によく言うだろう『なんで殺した』くらいしかAIも生成してないと
思いますけど・・」

 警察関係者一同
 「エッ~!!!じゃあ、あ・あれは・・・」
 「まあ、成功したから良かったです。自供しやすいみたいだし、
やった被疑者は絶対、反省はするから あう言うリアルデータも
追加しますね」
 「・・・・」

 「事件起す人って、根は弱いから錯乱しないように注意してくださいね。
 改心するようにケアしときます?なんならお祓いもやっときます?」
   安堵やら、恐怖やらで半べそ状態の笹田、
  「よ・よろしくお願いします・・・」
  「分かりました。割り増し料金ですよ~♪」

 しかし、警察関係者と西塚の怖がり方が大変で、
デジタルボードなどの購入にも響きそうなので、
ルカは急遽『いじめ・差別・自殺・ 犯罪はなぜダメか』の授業的講演を
警察関係者と被疑者側にもやる事にした。

 それらも終えてホテルに戻り龍馬達を寝かしつけ、
ビジネスホテルのスイートルームの広間に
ルカ、青也、照子、尊人、市川が集まり、スイートルーム会議をしている。

 「ちょっと待ってタカちゃん、アダルトな話、
男女のドロドロだから 耳塞いどく?って言っても
無駄か、聞こえるか。人生勉強に聞いておく?」
 「タカ君大丈夫ですか?」
  「(笑いながら)青父(アオ トウサン)さんに、
ル母(ル カアサン)さん大丈夫です。続けてください」

 『青父さんに、ル母さんだって』青也とルカはそう言われたことが
嬉しそう。みんなは話を続ける。

 「イッチ―、結局、内容は?誰かさん達に、また『漏らした々』って
言われるからあまり聞いちゃいけないんだろうけど」

 「でも解決に導いたのはルカさんや照子さん、
自然派風間企画会社の皆さんですしね。”筋読み”って事で、

 西塚が『離婚して結婚しよう』と言っていたのになか々離婚せず、
本妻に子供まで生まれ、マッ、結果的には西塚の子供ではなかったですけど、
そのあたりからギクシャクし始め、
龍馬君と朱里ちゃんが自分の子供だと思っていたから
援助もして通い婚してたのに、
似てない事に疑って調べ血の繋がりのない事を知りDV化し始め、
麻里子さんも別れることを考えていた時に、
女性議員を増やしたい為に目を付けてた自文党と改新党から声が掛かった」

 「その党に2人の父親が?」
 「いや、そこだけはよく分からなくて、党の者は普通にお店に出入りして
目を付けたらしいですよ」
  「ホステスさんでも大丈夫なのかなぁ?」
  「職業に貴賤はないから出馬自体に問題はないと思うけど、
ただ 女性ウケはどうなのか?」

 「党としてはシングルで”2人の子供を抱え頑張る女性”という形で
推そうと思っていたらしいですよ」
 「西塚の愛人と知ってて?」
 「そこは微妙で知っているような、知らないような、
でも、麻里子さんにお願いされて話が進んでた感じはありますね」

 「麻里子さんはなんで市議に?」
 「元々しっかりした人だったのと子供の為にホステスよりは
市議になりたいと思ったらしくって、それが、西塚としては
自分の所属の党から出るにしろ、 ライバル党から出るにしろ、
同じ市議会議員になられることが嫌だったのでしょう。

 自分の党から出て実力があれば西塚が省かれたり、
追いやられる爆弾を抱える事にもなるし、一番は自分の 愛人なのにと、
プライドが許さないというところでしょうか?」

 「その人間力の小ささが命取りってことね」
  「だから、裏切られるのかも知れませんね」

 「そうなんですよ。奥さんの子供も 西塚の子供じゃなくて、
結局 西塚には子種がなく、本妻と麻里子さん両方に騙さられた形になって、あのリアルホラーで麻里子さんは怖いやら、
2人の女性に裏切られたやらで落ち込んじゃって。
 それにあの後の警察関係者もみんな、めっちゃビビっちゃって・・」

 「それで仕方ないから学校でやった
『いじめ・差別・自殺・ 犯罪はなぜダメか』の講演を
やる羽目になったンだけど。
 保守的な人とか、 偉そうに強そうに見せる人って、人を従わせたり、
自分を上に見せる為に差別やいじめをやりがちだけど」
 「トカゲ脳だから?」
 「爬虫類脳ね。(笑) 根本的には怖がりの小心者が多いんだよね。
 その裏返しの虚勢で保守的や偉そう・強そうに見せたがるとも
言えるんだけど」

  「だからよく『幽霊とか心霊現象 とか 信用しない』って言ってるけど
実は怖いんですよ。
  今回それがよく分かって笑っちゃいましたけど、結構、怖かったですね。
あれはどういう仕組み だったんですか?」

 「ソフトに 実際の麻里子さんの姿と当人が一番言いたいだろう言葉
『なぜ殺した』の言語を入れ、それをAI が自動で動画生成して動くように
プログラミングしてもらったんだけど、
麻里子さんの 実際の声を取り入れてないからバレないように
『なぜ殺した』以外入れてないから、
『子供・・まで』とか『ゆ・る・さ・な・い』とか発するのが
不思議なんだよね。ネェ、照ちゃん」

 「はい、代里子さんにも確認したら『入力してない』って言ってましたし」
  「チャットGPTが気を利かせたのでしょうか?」
  「まさか・・やっぱりマジだったんだ。怖!」

 「それにしてもあの子達、食べてないのとガスで良く生き伸びてたね」
 「アパートが古くて隙間が空いていたのや子供というのが
逆に助かったとか」
  「お母さんが自殺や無理心中しよとした訳じゃない事だけは、
良かったけど」
  「本当の父親でもなかったしね」
 「父親とされていた男には殺されかけても、母親は将来も考えてたし、
守ろうとした事は救い。後で子供らに説明できる」

 「難しいけどね。みんなでフォローして行こう」
  「龍馬君達が生き延びたのも麻里子さんが守ったんだね」
 「『子供・・まで』とか『ゆ・る・さ・な・い』は麻里子さんの
本当の気持ちで声なのかも知れませんね」
  「だから怖いンすよ」

 「『いじめ』の講演でも述べたけど、肉体無くなれば魂と言う
精神エネルギー体になるだけで、意外と見てる側の脚色もあるから
怖く感じるかも知れないけど、不思議な事ではないし、
本当はそんなに怖いものでもないんだけどね」
 「ルカさん、そりゃね。うちには霊能力の神官夫婦もいますしね。
でも、普通の人なら怖いと思いますよ」

 「怖いですよ!」
 「ル母さん普通じゃないから」
  「ひどいなータカちゃん!」
   一同笑い。

 「西塚さんは大丈夫なの?」
 「すっかり改心したはいいんですけど、女性達の裏切りで落ち込むやら、
リアルホラー見せられビビって、一時は錯乱するかと思ったんですけど、
ルカさんの講演でだいぶ落ち着きましたね」

 「西塚氏ねー。『 自分がやった事だけど苦しみから救われるには、
殺そうとした子供達の方は私たちで何とかするから、
殺した麻里子さんを思って許してもらえるように償う事を考えて下さい。
 許してもらえればあなたの罪は軽くなるはずですよ。
 その為に海外協力隊とか、多くの人を救う手助けして下さい。

 あなたは何年か、何十年かすれば出所するそれから後は自分の事ではなく、
やらかした事の償いの日々を送れば、そのうちいつか楽になる。

 誰かが言ってたけど自分の為より、
人の為に生きた方が生き甲斐に繋がるって、
そうなれば怖い麻里子さんじゃなくて笑顔の麻里子さんに
なるんじゃないですか』と伝えて、
少し落ち着いたようだけどね・・・」
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