♪自問自答 2/21 (SUN)

♪同日2度目の更新は普段以上に、個人的日記調の記事になるかと思います。

平年を大きく上回る暖かさ、抱える仕事も幸い、納期の余裕は十分。

ならばと心身を思いっきり緩めつつ、何事にも追われぬ日曜日。

近居見守りから一気に介助介護レベルを続けざるを得なかった、今年正月から如月中旬までを、どうにか一段落のこのタイミングで振り返ってみました。

★ コロナの悪影響ゆえか　大規模な区画整理工事も中断　実母が暮らす町

綺麗事は申しません。

得体の知れぬ感情の落としどころに窮する繰り返しの、実質2ヵ月弱でした。

怒りに任せて壁をぶん殴り、爪の割れてはいけない箇所が（痛痛痛）…

それでも日々の奮闘が報われたのか、ここにきて随分楽になりました。

実母の心身の状態が、数年前の何の心配もなかった頃のように、順調に回復を見せています。

詳細は控えますが、今年1月は自滅的な老人鬱状態が酷く、会話すら成立しない場面も少なくありませんでした。

責任もって綴れば、正常な精神状態の人間とは思えぬ言動が散見される、厳しい毎日でした。

あの状態であれば、即 『要介護認定』 から、コロナ問題がなければ、いわゆる片道切符の鉄格子付き施設行きが、最有力選択肢だったかと。

しかしながら空き病床も見当たらず、なにより介護認定には時間を要します。

筆者が最前線で、現実を受け止め対処するしかありませんでした。

医者知らず ＆ 主治医のいない86年数ヵ月。

ご近所で献身的にサポートしてくださった奥さまからは、

「唯我独尊超人おばけ」　←　※ お見事な表現！

愛情溢れる、最高のニックネームを頂戴するほどの健康体でした。

そんな彼女（実母）ですから、医薬品に関しては、渇ききったスポンジ状態の老体でした。

専門医の診断に基づき出された処方箋、その効能は絶大で当然です。

同じく医者とは徹底的に無縁の筆者も、今回ばかりはただただ感心。

「医学・医薬品の力、侮るべからず！」

我もまた還暦前のこのタイミングで、大きな学びを頂戴できました。

♪独り暮らしに何の不安もないどころか、筆者以上に細かく几帳面な性格も、急速に完全復活。

医師から 「骨粗しょう症なので、重たい手荷物は持たぬように」 との指示が出ているので、買い出しと部屋掃除に関しては、主に筆者の役目。

実は驚いたことに、レントゲン撮影で驚愕の事実が発覚していました。

「随分前に背骨の上の方を2箇所、圧迫骨折から自然治癒していた」

医師もビックリでしたが、高齢者には時折見られるとか。

後日回復を見せた本人も、時間差で驚いていました。

ちなみに直近は、先述のご近所さんのお力添えに甘える形で、訪問頻度は隔日から中2～3日開け。

これで事足りています。

★ ご近所さんが貸与してくださいました　ありがとうございます

通院もまとめて処方箋を出していただけるのと、特に悪いところもなく、1～2週間毎で大丈夫らしく、これまた大いに助かっています。

♪年齢とともに体力は低下する一方ですし、認知症も顕著となって当然です。

7年前に他界した実父は、救急搬送から転院経由、一時帰宅したかと思えば再度救急車を繰り返しました。

この時は1～2日置きに入院先に通う日々も、看護は基本的に病院側任せ。

今回と比較して、時間の制約や筆者のストレスは、大きくありませんでした。

父と母すなわち男性と女性では、症状や性格も違います。

数年前の経験が、はたして役立ったのか、あるいは誤った先入観につながっていたのか、正直何とも申せません。

ただ現時点では、自身の一連の経験を通じ、こんなふうに捉えています。

高齢者の認知症は、必ずしも世間が声を揃えがちな『子ども帰り』ではない。

自分を飾る『大人の対応』が次第にできなくなることで、スッピンの自身を徐々にさらけ出し、人間から『単なる生き物』へと昇華（？）する症状かと。

だからこそ、介護者と被介護者双方に、激しい喜怒哀楽が避けられない。

「尊厳を守ってあげて云々～」 などの 『したり顔』 の声に対しては、

「そんな綺麗ごとを平然と口にする人は、介護と格闘した経験がない人だ！」

このように反論する当事者を、誰も責めることはできない。

色々な意見があって当然ですが、これは責任明言できます。

★ 冬の薔薇

仮に筆者がまだまだ長く蔓延（はびこ）ってしまい、より迷惑をかけるような生き物となってしまうことだけは、絶対に避けたいところです。

誰もが家族の介護体験を通じ、被介護者を冷静に反面教師と捉えることで、初めて気づくことができる、大切な想い。

2021年早々から、色々なことを考えさせてもらっています。

「ここから先もシンドイだろうな」 

これが偽らざるところですが、この環境と経験、必ずしも悪いばかりではないのでしょう。

答えはまだ随分先で、静かに待っているかと。

m(_ _)m ご一読感謝です。

2/21 (SUN)

或　頁生（ある　ぺじお）

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