認知症のおばあちゃん

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昨日は初回で認知症のおばあちゃんの自宅に行きました。
近くに娘様も住んでいるのですが、一緒には住んでいません。

そのおばあちゃんは膝が悪いし、近所との交流もなく、一人の時間も多いしケアマネ的にはもっと多くの方と関わりを持って、活気ある生活をすることで、認知機能の低下を予防でき・・・と思うのですが、

デイサービス(介護保険サービスで1日ゆっくり過ごせる場所)を進めると「大丈夫!」の一言でした。

包括支援センターからの依頼だったので、包括支援センターの方も一緒に来ていたのですが、
その方の職員さんは、本人じゃ、理解ができないから、娘さんに一生懸命デイサービスの必要性など話しをしているのですが、
本人は「何をコソコソ話しているの?こうゆうのが嫌。」とはっきり発言され、、、

私もどうしようかな・・・なんて思っていました。

途中で包括支援センターの職員さんが次の訪問があり、帰ってしまったのですが、
私はここで、デイサービスの話しではなく、今の日常の生活や今までの話しを先に聞こうと思って、ヒアリングをしていったところ・・・

この方は7人兄弟の長女で育ち、結婚・出産した後に30代で脳梗塞で倒れ、
意識不明の状態が1週間続いたそうですが、なんと復活。
その後も仕事を60代まで働いたそうなのです。

夫が亡くなった後もずっと働いてきたそうなのです。

娘様からは母は一言で言うと、「苦労人間なんです」

この方は一人で何でもやってきたからこそ、何でも自分で決めたいし、自分の意志で何でもしたいのです。

そこに娘様も尊重をしている。

そこに、ケアマネがデイサービスやヘルパーの話しをしても、大丈夫と一言で終わってしまうなと。
まずは、信頼関係の構築だと感じました。

その後に家の中を紹介してくれた時に、ところどころの段差があったので、手すりの紹介をしたところ、すんなり、それだったら利用したい!と発言があったので、来週に福祉用具の方と訪問する予定です。

認知症だからといって、理解ができないから家族目線で話すということをしていても、認知症の本人は「何で私に言ってくれないの?」と不安を感じてしまいます。

その方の人柄・背景を知った上で、なぜそこまでに「大丈夫!」というのか、こちらもきちんと理解をする必要があるし、専門職だから、経験が長いからという目線で物事は見ず、

その方に合った、介護サービスを使うとしたらどうしたら良いのか?と寄り添って向き合うことは大切だと感じました。

これ、認知症の方だけではなく、どの方にもあてはまると思うのです。

自分の意見ばかり押し付けるのではなく、その人の考え方や価値観を理解も必要である。

まぁ要するに人にはそれぞれの価値観があるということですね。
だから反対に、他人ばかりに合わせるのではなく、自分の軸をもつことも大切ですし、持っていた方が生きやすいということにもなります。

それにしても、いろいろな方と会って、話しを聴くということは、日々学びになりますし、刺激になります。

読んでいただきありがとうございます。
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