お仕事日記(翻訳案件、契約前に原文見せて欲しいな)

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コラム
某所で翻訳やっている者ですが、「文字数、予算、ざっくりした内容説明」で募集されている案件、けっこう多いです。

仕事を切らしたくないこちら側としてはつい「その文字数でその金額ならアリやな…」と思ってつい飛びついてしまうのですが、これまでの経験上、たびたびあるケースとして

・クライアントさんから事前にお伝えいただいた文字数に、図表や画像の一部に含まれる日本語がカウントされておらず、翻訳対象となる実際の文字数は倍以上だった
(↑原稿中の「テキストとして選択できる部分」だけコピペして文字カウンターで数えたと思われる)
・クライアント様から「文章の翻訳」とうかがっていたが、実際はPDF中の画像化された図表を 英語版に作り直す作業がメインの内容だった (直接編集しやすいWordファイルの表ならいいけど、PDFの図表で、写真がところどころ挿入されている複雑なテーブルとかだとキツい)
などの状況が生じることがあります。

最初から私に発注する気満々な方は、こちらから頼むと契約前でも原稿を送っていただけることが多いですが、「色んな候補者(&見積り額)と見比べたいクライアントさん」や、内容的に「秘密保持契約を結んだ相手にしか原稿を見せられないクライアントさん」の場合はなかなか難しいです。

金額面で双方が合意しないと秘密保持契約自体結べないのに、その金額を実態不明の「クライアントさんのおっしゃる文字数」のみで見積もるのは受注側としてはつらいものがあります。

でも逆の立場なら、事前にごちゃごちゃ質問してくる品質不明の翻訳者より、二束三文でやりまっせと名乗りを上げる翻訳者が他にたくさんいる場合、そっちに頼もう…となるのは自然なことです。仕事をもらうって難しいもんですね。

お得意さんをたくさん確保するまでは、価格破壊値段でホイホイ引き受けるのが正解なんでしょうかね?でもその場合、リピートしてくれたときに「実はあの内容であの金額だと最低時給切ってしまう」みたいなことは言いにくいですし、「えっじゃあまた新規の人探すわ」という展開になってしまいそうで、どうしたものか…と思っています。(ちなみに、私は翻訳&編集自体はかなり早いほうで他のワーカーと半々の作業量で分業したとき、こちらは1日半でラフ原稿を提出したのに、もう一人の翻訳者は3週間かかっていてクライアントに驚かれたりします)

追記:
ココナラだと、オプションであとから金額を追加する仕組みが始めから見えているので上記のようなトラブルは回避しやすいと思います。よいシステムですね。あいにく私自身はココナラでの営業を攻略しきれていないので、過疎っていますが。



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