歌う時に意識したいこと Vol.1

記事
音声・音楽
これまで、様々な思いから「歌がうまくなりたい」という方々へレッスンを行ってきました。

私自身は鍵盤奏者(&Cho.)としての活動をしていますが、それでもある音楽教室でボーカルに軸を置いて活動している講師ではなく私のレッスンを選んでくれたり、他の講師から流れてレッスンを受け続けてくれたのは、おそらく、私自身がボーカルとして生まれつき天才的に上手いわけではなく、同じような悩みを抱えて研究しながら解消していったからだと思います。

私のレッスンでは、初レッスンのときにまず一曲歌ってもらいお声を聴かせていただくのですが、ほとんどの人がある発声になっていました。きっと根本はここにある!と確信していきました。
色んな講師がいて、色んな考え方はあるので、あくまでも一参考に、しかし!これが皆さんにとって上達のきっかけになってもらえたら嬉しいなという思いでなるべく順序立ててブログを書いていこうと思います。

ところで、みなさんが思う「歌が上手い人のイメージ」とは何でしょうか?
◼︎ピッチ(音程)がいい
◼︎音域が広い 
◼︎表現力・テクニックがある
大まかにいうとこの3つがパッと思い浮かぶのではないでしょうか?
上手くなるには大事なポイントだと思いますが、私はあともう一つ、レッスンをしていく上で大事にしていることがあります。
そしてそれが上達への第一関門だと思っています。

「声がキレイ」

あなたの持つ声が、一番キレイな響きで鳴っているのか。
キレイな響きでなっていない状態だと、ある一定の音を越えると声質が変わってしまったり(換声点がある)声質を変えたくなくて気合いで高音まで出して喉が痛くなったり(頑張っても出なかったり)、音程取れているつもりでも実音に対して下がり気味だったり。キレイな声の出し方ではない身体の使い方で最初に書いた上手い人のイメージ3つを磨こうとしても、上手くいかなかったり、限度があると思います。

私は高校・大学と声楽のレッスンを受けていましたが、基本どの音域もファルセットで歌っているクラシックとポップスの歌い方が違うので、結局ポップスなどを歌うときには換声点や喉の痛み、ピッチの解決に至りませんでした。でも、「声をキレイに鳴らすにはどうすればいいか」を考えることでどんどん解消されていきました。そして実際に、ここに重点を置いてレッスンをしたことで、生徒自身が「今までにない感覚」「喉が楽に鳴った」「前は高くて歌えなかった」「カラオケの点数が上がった」などの声もいただいて、とても嬉しいです。

声は、普段話したりして簡単に発声されるので、この声がキレイな声かどうかなんて意識することがないし、自分の声どうかな?と思ったところで自分の声がキレイに鳴ってないということは分からないと思います。

では、どうすれば声の鳴り方の変化を感じることができるのか。

小手先の技などに手を伸ばしたくなるとは思います。平行にでもいいので、自分の身体と声と向き合って着実に気持ちよく歌えるように、次回から図なども用いて座学・トレーニング法を書いていきますので、参考にしていただけると幸いです。




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