「存在」の大きさ

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9月26日、10月1日と、僕がお世話になった方が亡くなりました。
一人は、僕の「自分が源泉」の兄弟子、とこちゃん。
もう一人は親せきの、お世話になった伯母さんです。
1992年に僕が初めて「自分が源泉」に触れた「シナジーⅢ」という研修で、トレーナーをやっていたのが、とこちゃんでした。
そう言えば「自分が源泉」という言葉を初めて耳にしたのが、とこちゃんの口からでした。
そして2011年に、僕がシナジー・スペースのスタッフになった時、相変わらず、師匠のひろさんをサポートしていたのが、とこちゃんでした。
それ以来、兄弟子として僕を指導してくれました。
一番印象深いのは、「『自分が源泉』研修」の事前電話の指導をしてもらった時です。
この事前電話にこそシナジー・スペースの独自性の数々が詰まっていて一番の勉強になりました。
コーチングやカウンセリング(師匠のひろさんは、こんな風に括ることが嫌いなのですが)のエッセンスがすべて、その15分ほどの電話コミュニケーションに含まれています。
これは、他の研修会社ではまねできないものだと思います。
その電話の中で行うのは、ざっくり言うと研修参加にあたっての動機づけです。
研修で、最高最大の価値をを取ってもらうためにセットアップするのです。
中には「社長に言われたから来る」という人も居るわけですが、主体的に参加する意図がなければ効果がディスカウントされます。
なので場合によっては、費用をご返金して参加をお断りすることもあります。
ごく短時間でいかに動機づけて主体性を引き出すか。
そこがキモです。
その極意とも言えるポイントがいくつかあるのですが、そういったことをトレーニングしてもらいました。
それが今の僕のパーソナルサポートやファシリテーションの基礎になっています。
とこちゃんの葬儀が3日にあったのですが、その日はある研修会で僕がシナジー・スペースの講師として「自分が源泉」を伝える日でした。
これも何かのめぐりあわせと思いました。
とこちゃんと一緒にやっている感じのファシリテートになりました。
とこちゃん、有難うございました。しばらくはゆっくりと休んでください。
ご冥福をお祈りします。
もう一人は、僕の伯母さんです。
僕の母親の実家にお嫁に来た人です。
親戚の中でも一番近しい関係の家だったので、僕が小学生の時はお盆のころに毎年のように泊りがけで遊びに行っていました。
その頃が、僕の人生で楽しい思い出の多い時期でした。
従兄弟たちや兄弟と田んぼでオタマジャクシをつかまえたり、小川で小魚を獲ったり、、、たわいもない遊びですが、そんな経験がとても貴重な思い出になっています。
そんな時に、僕ら子供たちのお世話をしてくれたのが伯母さんです。
またそのお家には、僕の父母が大変お世話になりました。
僕も間接的にお世話になっているので、とても感謝しています。
僕にとっては大切な存在の伯母です。
昨年、弟の発案で家族全員が会った折に、10年ぶりにその母の実家に行ってきました。
その時に会えて、本当に良かったと思います。
晩年は体調があまり思わしくなかったようなので、今は解放されているのではないかと思います。
ここ2日、3日、なんとなく元気がでません。
それほどまでに、この二人の存在が僕にとって大きかったのだということを初めて知りました。
何年も会っていない人は普段の生活では関りがないし、極端なことを言ってしまえば、生きていても亡くなっていても、生活にはあまり影響はありません。
しかし、実際には「存在している」と「存在していない」のとでは天地ほどの違いがあります。
直接何かをしてもらっているわけではないけれども、存在自体に力づけてもらっているんだなと改めて気づきました。
有難いことです。
僕も、そのような存在になりたいと思います。
感謝はしっかりと伝えられる時に伝えたら良いと思います。
伝えたくても、それが叶わないこともあります。
だからこそ、その一時一時を大切にしたいものです。
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