「大きな岩」のはなし

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冒頭で「おはなし」をひとつ。ある日、先生が生徒に言いました。「ここに大きな壺がある。そこに大きな岩をいっぱい詰めます。満杯ですか?」。生徒「満杯です」。先生は砂利を岩の間に入れます。先生「満杯ですか?」。生徒「・・・・・」。次に先生は砂を間に入れます。先生「満杯ですか?」。生徒「違います」。先生は水を満杯になるまで注ぎました。先生「何が言いたいかわかりますか?」。生徒「仕事・学問・運動で限界だと思っても、まだまだできることがあるということです」。先生「違います」。「大きな岩は最初に入れないと、もう二度と入る余地はないということです」。有名な例え話なので、知っている人もいるでしょう。

さて、ここからこの話の教訓を考えてみましょう。私たちにとって壺は何のたとえでしょう?それは「人生の持ち時間」。それでは大きな岩はなんでしょう?それは一番大切なものです。価値観、夢、家族、仕事など、人それぞれでしょうが、例えば志(こころざし)。「それを最初に壺に入れなさい」ということ。

時間は有限です。順番を間違えると大変。時間がたつと隙間を通るのは、砂利や砂など小粒なものに限られてしまう。後からじっくり大きな岩を入れようと思っても、もう壺は砂利や砂でいっぱいです。誰でも壺の条件は平等。どんなにお金や地位があっても、戻れないし、貯められない。だからこそ「志」などの大きな何かを早いうちに得たいものです。しかし外から本人にこれを指導するのは難しい。親が声を大にして「志を持て!」と中高生に命じてもダメでしょう。じゃあどうするか。

ここで効いてくるのが「薫陶」ではないでしょうか。親も含めて、恩師、先輩、尊敬する仲間たちの、態度・言動そのものに影響を受け、次第に大きな何かができるのでしょう。誰かが言ってました。「体は食べたものでつくられる。心は聞いた言葉でつくられる」です(ちなみに続きは、「未来は話した言葉でつくられる」)。

私自身も偉そうには言えません。「お前にとっての大きな岩は何か?」と問われると困ってしまいます。早い方がよいと言いましたが、人生100年時代だし、これから岩を入れる余地も少しは残っているかな? それからさらに教訓。大きな岩が順番では大事だけれど、その隙間を埋めて(スカスカではない)中身のあるものにするためには、砂利・砂・水も大切。これを私はインプットだと考えます。大きなものを固める大事な要素ですね。

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