好奇心と冒険心

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現在長男が就職活動中。緊急事態宣下で大変そうです。長女はすでに就職しており、入社後1ヶ月は新入社員研修、その間に初期配属が決定し、娘はたまたま東京配属でした。その頃「1ヶ月も研修して全国配属で別れる時には、泣いた人もいたんじゃない?」と聞いたことがあります。「泣いてた人もいたけど、人事の人が一番泣いてた」という返事。「ふーん」とそっけなく返しましたが、心の中ではかなり響いていました。「ああ、この人事担当の人は本当に採用の仕事に没頭していたんだな」と感じました。

よく人事関連の本にも載っていますが、「採用担当者が合否判断をする基準は?」という問いに対するほぼ共通する回答があります。それは「いろいろあるけど最後は、この人と一緒に働きたいと自分自身が思うかどうか」という答えです。私も激しく同意。思考力だ、体育会系だ、多様性だ、ユニークさだ・・・いろいろ求められますが、最後の最後は人として一緒に仕事をしたいかどうか。この感覚はよくわかります。人の一生を左右するかもしれない新卒採用という仕事に本気で取り組んだ人は、その思い入れも大きいのだと思います。共感しますね。

私が新人社員に必ず話しているメッセージがあります。それは「好奇心と冒険心を大切にしてください」ということ。新人はとかく「何をすればいいんですか。教えてください」というスタンスになりがちで、これは当然だと思います。しかし全てが受け身ではいけません。興味、関心、つまり好奇心が大事。好奇心を持てと言われても困りますが、最初はむりやりでも興味、関心、好奇心を持つこと。そして聞くこと。「なぜ、それをしてるんですか?」「なんで右じゃなくて左にあるんですか?」・・・。そして小さな勇気を出して、自分もやってみること。これは冒険心です。「前に踏み出す力」とも言われます(経済産業省)。

長く会社員をやっていると、この好奇心と冒険心は徐々に薄れてしまいます。次のステージでさらに必要な能力も出てくる。それでも、この好奇心と冒険心は何歳になっても失わずに持っていたいものです。何かの出来事(事象)に対する感度を上げて、そこから行動を起こし、仕事を少しでも興味深く、楽しいものにしていきたいですね。

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