【初めての歌ってみた!】Final Cut Pro X動画編集基礎!!!

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こんにちは。スタジオリプライズです。
動画編集のソフト、FINAL CUT初心者向けHowTo記事を共有させていただきます。
編集も様々なジャンルがありますが、
今回は歌ってみたの動画編集についての記事です。
動画バージョンの販売も下記にて行っていますのでぜひお待ちしております。

こちらの目次に沿って話を進めていきます!
またこの記事ではなるべく専門用語は使わず、
初めての方でも分かりやすい記事を意識しています。
これから動画編集を始めていきたい方はぜひ最後までご覧ください。

①動画編集ができるようになることによってのメリット

まず動画編集ができるようになることによって、4つのメリットがあると思います。
・SNSの普及により動画編集の需要が高まっているため、副業になる。
・動画編集を自身で行うことにより、SNS活動の外注費が抑えられる。
・撮影の構成・撮影方法も自身で考えて編集することになるので動画編集以外のことも学べ、自 身のMV撮影にも役立つ。
・自分の好きなように編集・構成を組めるため、より自分らしい表現が可能になります。

②動画編集用語

次に動画編集と関わる上で最低限理解しておく必要がある専門用語があるので解説します。

・クリップ
クリップとは、動画素材のことです。
撮影してきた映像、BGM・効果音などの音声、挿 入するイラスト・写真などの画像のことを指します。

・トランジション
トランジションとは、動画のつなぎ目にエフェクト(特殊効果)を入れることです。

・レターボックス
レターボックスとは、上下に黒帯がついている映像(映画のイメージ)のことです。

・ディスプレイの解像度
ディスプレイの解像度とは、「横に並んでいるドット数×縦に並んでいるドット数」で表現されています。
IMG_2076.PNG

ディスプレイの解像度の種類には、ハイビジョン(HD)・フルハイビジョン(FHD)・4Kがあります。
「ハイビジョン(HD)」は1280×720(92万1,600画素)であることを指します。
「フルハイビジョン(FHD)」は1920×1080(207万3,600画素)、「4K」は3840×2160(829万 4,400画素)と数字が大きくなるにつれて高画質になります。
解像度に関わりがあるのは、動画撮影のカメラ設定の時と動画書き出しの時です。 詳しくは後ほど説明します。

・フレームレート(fps)
フレームレート(fps)とは1秒間の動画が何枚の画像で構成されているかを示す指標のことです。
例えば30fpsをパラパラ漫画で例えると、1秒毎に30枚絵をめくっているようなイメージです。
60fpsや120fpsなど数字が大きくなるにつれて映像が滑らかになります。
フレームレート(fps)に関わりがあるのは、動画撮影のカメラ設定の時と動画書き出しの時です。詳しくは後ほど説明します。

ここまでを理解することによって例えば、動画編集の依頼を受ける際、依頼をする際、スムーズに対応のやり取りができるので覚えておきましょう!


③動画編集の手順

1、編集する画面(プロジェクト)の設定
ライブラリ・イベント→プロジェクトの順に作成。
最初にライブラリを作成します。
ライブラリはデータを管理するファイルのことです。
1作品につき1つのライブラリを作成する方が動画の管理や整理がしやすくなります。
【ライブラリ】
まずファイル→新規→ライブラリの順でライブラリを選択します。
そして保存をどこにするかを選択し、ライブラリの名前を設定し保存します。
するとサイドバー画面(左上)に4つ★の並んだアイコンができます。
ライブラリを作成すると★マークのアイコンのイベントも自動的に作成されます。
スクリーンショット 2023-02-07 22.03.50.png

イベントは映像・音源・画像などの素材を管理する場所のことです。
⬇︎
【プロジェクト】
次にプロジェクトを作成します。
プロジェクトは動画を編集する場所のことです。
まずファイル→新規→プロジェクトの順でプロジェクトを選択します。
そして、プロジェクトの設定画面が出てきます。
左下が「カスタム設定を使用」が表示されている場合はクリックして、カスタム設定画面に切り替えましょう。
設定をする必要があるのはビデオにある『フォーマット・解像度・レート』の3点です。
フォーマットは撮影してきた動画の解像度に合わせて設定しましょう

例えば今回の動画素材はFHDで撮影しているため1080p HDに設定します。
フォーマットを1080p HDに設定したら、 解像度が1920×1080になっていることを確認しましょう。
レートはフレームレートのことです。レートも撮影してきた動画のfpsによって設定すればOKです。24pで設定します。

IMG_1718.jpg

あとはプロジェクトの名前を設定して、OKをクリックします。
これでプロジェクト設定は以上なので、タイムライン(編集画面)から編集ができるようになります。
⬇︎
【イベント】
次にイベントに動画素材、音源を取り込んでいきます。
サイドバー画面からイベントを選択し、動画、音源、画像などの素材をドラックアンドドロップでブラウザ画面(サイドバーの右)に取り込みます。
サイドバー画面の上にバックグラウンドタスクの円が一周するまでは読み込み中のため、待ちましょう。
チェックマークに変われば取り込み完了です。


2、タイムラインで音源と動画のタイミングを合わせて配置する
イベントから素材をタイムラインへ移動させて並べていきます。
ここで二つ注意点です。

【注意】音源を先にタイムラインへ移動させるようにしましょう!

IMG_1716.JPG

タイムラインの黒いメインになっている部分に入れたクリップが親、その上や下に重ねたクリップが子クリップになっています。
親クリップをブレード(動画をカット)して余分なシーンを削除していくとクリップが詰められてしまうという仕様になっています。
そのため音源と動画のタイミングを合わせる時には音源が親クリップになっている方が作業がしやすいので音源を先にタイムラインにいれましょう。

【注意】口と音源が合っているかを目で見て確認しましょう
まず音源の波形と、撮影した動画の波形だけをみてタイミングを合わせます。
このようにタイミ ングが合いましたら、次に動画クリップの音声バーの上で長押ししながら下に下げて音声を0にします。
そして、もう一度再生してみると、口の動きが少しだけ遅れていたり、早くなっている場合は1~2フレーム分ずらして微調整します。
波形だけを見て合わせるのではなく撮影した動画の音声を0にして、口と音源が合っているかを最終的に目で見て確認するようにしましょう。


3、動画のブレード、クロップ、コンテ通りに動画を配置する
【ポイント】
事前にコンテをなるべくしっかり決めておくことです。
コンテとは撮影の台本のことです。
まずコンテを決めておかないと、編集の際非効率になるからです。
コンテには撮影方法や撮影する人物の向き(正面・斜めなど)、曲のどのタイミングで画面を切り替えるのかを決めておきましょう。

【ポイント】
二つ目は、ショートカットキーを覚えることです。 動画編集は非常に時間がかかるためショートカットを覚えて時短を図りましょう。

■ショートカット
参考Webサイト:ショートカット
cmnd+B:選択したクリップのブレード(動画をカットする)
cmnd+R:動画の再生速度をいじれる
control+-:音量を下げる
control+^:音量を上げる
control+D:選択したクリップの長さを変更する
V:無効化
M:マーカー
cmnd+Z:取り消し
shift+cmnd+Z:やり直し(一つ前の編集に進む)
スペース:動画再生する
shift+cmnd+F:フルスクリーンで再生
esc:フルスクリーン解除
cmnd+C:コピー
cmnd+V:ペースト
cmnd+shift+V:パラメーターをペースト(コピーしたクリップで適応されているエフェクト、カラーなどをペーストできる)
fn+→:プロジェクトの先頭に移動
fn+←:プロジェクトの最後に移動
Option+G:選択した項目の複合クリップを作成
shift+cmnd+G:選択した項目の複合クリップの解除
Option F:再生ヘッドに位置するフレームの静止画を作成
control+T:テキストを追加する
cmnd+E:マスター(書き出し)


4、動画クリップの選別、大きさ、位置調節
【注意】レターボックスが必要な動画の場合は、動画の調整をする前にレターボックスを適応させておきましょう!
レターボックスはインスペクタ画面で正方形が二つ並んだマークをクリックします。
次に「すべて」の項目を選択し、検索バーで「レター」と検索します。
するとレターボックスが出てきますので、クリップに適応させます。
先にレターボックス入れておかないと画面の配置を再度調整することになるため、二度手間になります。
ただし、クリップそのものにレターボックスを適応させると、別クリップに切り替わるたびにレターボックスを適応しなくてはならなくなります。
そのため、レターボックスを利用する際は必ずAdjustment Layer(アジャストメントレイヤー)を活用しましょう
Adjustment Layerの下に配置されているクリップ全てにエフェクトなどを同時に適応させることができます。
デフォルトで内蔵されていないプラグインなのでDLしていない方は無料DLして下さい!
DL方法はYouTubeで調べると良いです!

Adjustment Layerはサイドバー画面(左上の画面)でTマークを選択→Adjustment Layerを選択します。
Long Medium Shortと出てきますが、名前が違うだけでどれでも同じなので、
タイムラインに適応させます。Adjustment Layerのクリップを右クリックで、クリップ名を変更を選択し 「レターボックス」に変更します→エフェクト画面からレターボックスをドラッグ&ドロップで適応させ→「Aspect Ratio」を2.35.1に変更し設定完了です。
レターボックスの設定が終わったら、動画の選別の作業をします。
クリップをブレード(⌘+B) して、決めていたコンテに合わせて動画をカット→削除します。
その際に音のタイミングと映像の切り替えるタイミングがはまるようにすることを意識すると、観ていて心地いい動画になります。
まず動画を再生します。ブレードしたいタイミングで動画を停止し、ブレードします。
その際にどのクリップを採用するかを見比べるために、クリップを無効化、有効化を活用して選別していきましょう。
動画の選別が終われば、採用するクリップ以外は削除していきます。
それではこの作業を繰り返して最後までブレードしていきます。

ブレードが終われば、映像の拡大や位置調整をします。
映像を拡大する場合は、ビューア画面の左下の正方形マークの右側プルダウン→変形を選択します。
ビューア画面の四隅が●に変わるので、変形させたいクリップを選択してから、●マークをクリックしながら拡大したり、位置の変更ができる用になります。
ビューア画面のみでの操作だと微調整が難しいので、インスペクタ画面(右上の画面)から微調整します。
インスペクタ画面でフィルムマークを選択し変形→位置で操作していきます。
Xは左右、Yは上下の 調整ができるので、マウスで少しずつ動かして調整しましょう。

【ポイント】
1番や2番など、画面を同じ配置にしたい場合はパラメータをペーストを活用しましょう!。
調整が終わっているクリップをコピー(⌘+C)し、同じパターンになる別のクリップを選択→パラメータをペースト(Shift+⌘+V)をします。
次にどの項目(位置、大きさ、適応中エフェクトなど)をペーストするかの確認画面が表示されるので、適応させたい項目にチェックを残してペーストをクリックします。
すると、他のクリップにも同じように変型や位置が適応されます、作業時間の短縮になるのでこのショートカットは覚えておきましょう!


5、タイトルで曲の歌詞をつける
タイトルテキストは(Control+T)のショートカットでタイムラインに適応させます。
まずテキストクリップを長押ししながら動画の始めから最後まで長さを変更します。
次にインスペクタ画面の6本線マークを選択し、テキストの編集をします。 フォント・文字サイズ・行間・文字間隔などの設定を変更します。
文字の設定が決まれば、インスペクタ画面を下にスクロールし、「フェース」で文字の色を変更します。
色が決まれば、インスペクタ画面のフィルムマークを選択し、テキストを表示させたい位置に配置します。
位置の設定も終わればもう一度インスペクタ画面を6本線マークにもどして、歌詞をつけていきます。
あらかじめ準備しておいた歌詞を、コピー&ペーストで適応します。
歌詞が切り替わるタイミングでブレードして、また次の歌詞をコピー&ペーストで適応していきます。
この作業を繰り返していきます。


6、ファイルを書き出す
動画が完成したら書き出しをします。
⌘+Eのショートカットで書き出しの設定を行います。
設定タブに切り替え、フォーマット→コンピュータに変更します。
ビデオコーデックはH.264(品質優先)に変更します。
IMG_1720 2.jpg


この設定にしないとmp4にならないため、YouTubeにアップロードができない可能性がありますので注意しましょう。
次へに進むと動画の保存場所を選択する画面に切り替わりますので、保存先を変更し保存をクリックして書き出し完了です。


7、時間をおいて完成した動画を見直し、不備の修正を繰り返す
ここは最も重要なポイントです。
書き出した動画は半日~1日置いてから何度か見直しをしましょう。
編集して直後だと不備に気づけない場合があります。
編集における具体的な不備は
1.口と音源のタイミングがずれている
2.映像が見切れている
3.ピントが合っていない
4.ブレードのタイミングが曲にハマっていない
の4点です。
見返して不備の修正を最低でも2.3度は繰り返して確認しましょう。

④編集の注意点まとめ

最後に良い動画を作るためのまとめです。
・コンテの段階で具体的にどういった動画にするのか決めておく
・ショートカットを覚えて時短を図り、確認のための時間を増やす
・時間をあけて不備の確認と修正をする
・日頃からいろんな映像を見て表現の引き出しを増やす
です。

■最後に
今回のHOW TOでは基本的なことをお伝えしました!
基礎的な操作方法を覚えられたところで、
次は表現の幅を広げていくというフェーズに移ります。
デフォルトのトランジションやエフェクトだけだと映像がマンネリ化してしまったり、クオリティにも限界があります。
そこで次の記事ではもう少し細かい編集の設定方法や、外部サイトのなどもご紹介します!
最後までご覧いただきありがとうございました!


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