前回は、1つ目の誤り、「それは話すことばかり考えていること」について書いた。今日は2つ目の誤りについて書いていく。
□2つ目の誤り それは第一印象を甘くみていること
よく第一印象で面接は決まる!そんな文章を昔からよく読んできた。
「確かに、まー大事だよな」くらいの感じで、結構な年数の間、理解してきた。
「でも、話の中身がしっかりしてたら、そんな印象は覆して高い評価を受けることができる」とも思い、そのことを口にもして指導してきた。
今、思う。そう指導していたころに自分にこう言いたい。
「ばかやろー!」って。
しかし、ある時期から第一印象が無茶苦茶大事だって考えるようになった。
そう、本当に第一印象は大事なのである。
では、なぜなのか?
□妻とのドライブ
いつもこの話をする。
妻とドライブしていると、私はラーメン屋や牛丼屋を見つける。一方妻は、パン屋などを見つける。
私と妻の視界には、全部入っているはずである。しかし、私はラーメン屋や牛丼屋。妻はパン屋なのである。したがって、私はパン屋を見逃し、妻はラーメン屋や牛丼屋を見逃しているのである。
何が言いたいかって。
そう、人間は見たいものしか見ないってことである。
例えば私が面接を受けにいって、
ドアを開けて最初の挨拶を、大声で「チワーース!!!」言えばどうなるだろう。
あなたが面接官ならどう考える?
私が面接官なら、「こんな無礼な人間は、絶対に落としてやる!」と思うことだろう。
じゃあそこで何が起こるか?
この人間は相当に良くないって判断した場合、人間はそのことを証明したくなるのである。
「チワーース!!!」の人間の良くないところを見たいのだ。
だから良くないところ、良くないところを目ざとくチェックしていくのである。
そして、時折いい点があったとしても、 丁度私がパン屋を見逃したように見逃しがちになるのである。
つまり第一印象が悪いと、悪いところ探しのゲームが始まるというわけである。
しかし、その悪いところ探しをやっている面接官にその自覚はない。極めて公正にやっているつもりなのだ。
第一印象が良ければどうなるのか?全く逆のことが起こるのである。
つまり、いいところ探しのゲームが始まるのだ。この場合も面接官は全く、そんなことをしているつもりはない。
いいところ探しに奔走する面接官は、やはり私がパン屋を見逃したように、悪い点は見逃しがちになるのである。
よく心理学などの本を読むと、第一印象をひっくり返すには2時間は必要と書いてある。2時間もあれば、面接はとうに終わり、すでに家で寛いでいる時間になっているかもしれない。
もう一度繰り返す。
面接をいいところ探しのゲームにするか、悪いところ探しのゲームにするか?
そのどっちにするか?
その分かれ道が、面接官に与える第一印象なのである。
ここは大きな分かれ道である。
第一印象については、どんなに気を使っても使いすぎというものはない。
じゃあ、どうすれば第一印象が良くなるのかってことについては、是非私の指導を直接受けに来ていただきたい。
次回は、3つ目の誤りである「ゴールは目の前の生身の人間の心に響かせること」について説明させていただく。
さて、面接は、推薦系入試で大逆転が狙える最大のチャンスである。
目の前の面接官の心を動かす、面接官の印象に残るパフォーマンスができるよう、しっかり対策してくことが重要である。
そして、面接は、うまく準備すれば、そこにかけるエネルギーは小さくても、爆発的に点数にはねかる試験なのである。やらない手はない。
そして、辻野はこの指導のプロ中のプロである。
この度も、最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。